棚橋弘至「大丈夫です!疲れないので」 引退が迫る現在も、2足の草鞋で魂を燃やす日々
個性豊かな様々なゲストをお迎えして、幼少期のターニングポイントや、やる気スイッチの入った瞬間を深掘りしする番組。
メインパーソナリティの佐藤隆太さんと佐々木舞音アナウンサーの2人でお送りします。
今年最初の1月6日(月)放送のゲストには、プロレスラーの棚橋弘至さんが登場。レスラーと社長業に並走する棚橋さんにと、パワフルなトークを聞いていきます!
佐藤:せっかくなんでね、新年一発目ということで。ちょっとお互いの今年の抱負というか目標を挙げていきましょうかね。
佐々木:まず、隆太さん、お願いします
佐藤:やっぱり新しいことに挑戦したいと思って。僕は今年のテーマは、「料理」と、あとは「音楽」に挑戦したいなというふうに思います。
佐々木:音楽も始めたいということですね。
佐藤:昨年の年末に、お好み焼き検定の初級に合格しましたので、今年の年末に上級が待ち構えてますので、それも料理系ですんで。舞音ちゃんは?
佐々木:私、今年はそれこそ、何か資格を取りたいなと思います。ここでお話できるような資格を今年は最低1個は取りたいなと!
佐藤:楽しみにしてます!
休みは年に7日のみの生活でも、“疲れない”!?本人曰く「棚橋使い放題、サブスクです!」
佐藤:本当に新年一発目にね、ふさわしい方が来てくださいましたけど。ラジオに出演する機会なんかあるんですか。
棚橋:日本全国大会のプロモーションでもあったりすると、地方のラジオ局に出さしていただいたりとか、僕自分でポッドキャストもやってまして。喋る回数が多いんですけども、よく噛むんですよね。(笑)僕ね、苦手な行があって。サ業とタ行が苦手なんですよ。
佐々木:わかります!
棚橋:さしすせそ、たちつてと、が苦手なんですけど、「棚橋弘至(たなはしひろし)」っていう、まずは自分の名前を言うのに全集中という…。
佐藤:一番のトラップですね!でもいま、すごくお忙しいですよね。今は社長業もされながらもちろんプレーヤーでもあり、そして全国回る度にはこうやってPRというかそういう活動もしなきゃいけないっていうのは。
棚橋:そうですね。レスラーだけではなくて、月金出社になったので。平日仕事して土日に基本試合なので、2024年は、休みが7日でしたね、休みが。
佐藤:え~!
棚橋:これは労働基準法違反だと思って調べたんですよ。そしたら取締役は労働基準法の対象外なんですね。雇用する側だから。もう本当ね、棚橋使い放題状態、サブスクですよ!
佐藤:サブスクリプション!うわーすごいな。
棚橋:でも大丈夫なんです、疲れないんで。
佐藤:何ですかその名言は!!
棚橋:これ、僕がアントニオ猪木さんに「お疲れ様でございます。このたび入門しました棚橋です!」って挨拶したときに「疲れてねぇよ」って言われたんですよ。
佐々木:かっこいい!
棚橋:僕もう、痺れてしまって…。
佐藤:いやそれたまらないですね。
棚橋:疲れないっていうことはかっこいいことなんだってなって思いましたね。
佐藤:引退を発表されたということで、所属選手全員とシングルマッチをしたいと。すごい試みですよね。
棚橋:まだ決まってはないですけど、アイディアとして。僕が入門して、やっぱり猪木さんだったりとか、戦えないまま引退される選手を眺めてきたので、今練習してる道場の練習生とかデビューした選手は僕と戦う機会ってないじゃないですか。でもやっぱり直接やることで何か伝えられることがあるんじゃないかなっていう。
スクワット1000回は慣れたら序の口…過酷な練習を経て、入門から半年でデビュー!
佐藤:お父様を見て育ったお子さんは、やっぱり何か少なからず必ず感じることはあるんじゃないすかね。今はでもお子さんも大きくなってますよね。
棚橋:大学3年生と1年生。家を空けることが仕事で多かったので、育児も結構ワンオペで任せてしまったりとかしてたんでどっちかっていうと僕は、アメとムチだったらアメで、割とね。子供の愚痴を聞いてあげるとか。
佐藤:今でも仲良しですか?
棚橋:そうですね、この間も誕生日プレゼントを買いに。娘から電話があって、「パパ欲しい化粧品があるんだけど」って。
佐藤:ずっともう昔からプロレスラーになりたくてたっていう人生だったんですか?
棚橋:僕は小中高と野球やってまして、出身が岐阜県だったんで、中日ドラゴンズの大ファンだったので。野球選手になりたいなと思ってたんですけど、主力選手ではないし野球ではプロになれなかったんで、でも野球が好きだったんで続けようと、大学に進学を考えて、勉強して大学に受かって、大学の入学式のときにサークルの勧誘があるじゃないですか。一番目立ってて。(笑)マスクかぶってるし、コスチュームしてるし。当時のサークルの会長に「プロレスラーになった方っているんですか」って聞いたら「おるぞ!」って言われて入ったんですけど、結局、僕が1人目だった。
佐々木:サークル長にうまく乗せられ…(笑)
棚橋:ついていいウソもあるもんだなと。(笑)
佐藤:それから新日本プロレスに入団されて、それがまたすごいですよね。もしかしてまず入団から半年後でデビューって、これって相当早いデビューじゃないですかね
棚橋:大体入門して1年ぐらい基礎体力とか受身とかやるんですけど、僕はすぐデビューしたかったんで、先輩が投げ技の練習とかするときに、率先して「僕受けます!」って。受け身も技術があるので、それで信頼関係が生まれて。
佐藤:練習はどんな感じなんですか。
棚橋:基本的に毎日で、試合以外のときは。スクワット500回とかから始まって、腕立て伏せ、ブリッジ、マット運動、受身、ウェイトトレーニング…やっぱスクワットがね、きつかったっすね。スクワット1000回は、慣れれば大丈夫ですけどジャンピングスクワットっていう前後に飛びながらやるスクワットがあるんですよ。それを50×6セットとかやるんで、足がパンパンになってしまったあとにスパーリングと続くので。「もう1回やれ」って言われてもできないんですけど、入ってきた子にはやらせます。(笑)
佐藤:でもやっぱりそこが大事なんですか。
棚橋:その先のプロレス人生で苦しいこともつらいことも不条理なこともあるので、体力を見てるのではなくて、この仕事で飯を食ってく覚悟があるかっていうね、気持ちを見てるっていう部分が、その厳しい練習にあるんじゃないかなっていうのは後々気づきましたね。
「疲れない」と豪語し、パワフルなエピソードを話してくれた棚橋さん、家族とのお時間など、新日本プロレスの魅力などを語ってくれました!
(TBSラジオ『やる気スイッチラヂオ アストルム』より抜粋)