気になる人と親しくなるために使いたい心理学的な恋愛テクニックとは?【心理学の話】
好きじゃないのに助けたという心の矛盾を解消
気になる人の心をこちらに向かせたいと思うなら、その人に頼みごとをするという心理テクニックの活用を。「取引先への贈り物を一緒に選んでもらえないかな」といった些細な頼みごとを投げかけてみるのです。「いいですよ、まかせてください!」という反応があれば、そこからの展開には期待していいでしょう。
なぜなら、人には、頼みごとをしてきた相手、助けてあげた相手に対して好意を抱くという心理が潜んでいるからなのです。
元来、人間は、好きな人や大切な人に対して手助けをするもので、好きではない人にはそういった行動はとりません。そのため、好きではない人に対して手助けやサポートをしてしまうと、心と行動に矛盾が生まれます。
そして、その矛盾を消し去るために「私はこの人が好きだから手助けしたんだ」と、自分を納得させようとするのです。これは、アメリカの心理学者ジェッカーとランディによって証明され、心理的な矛盾を消し去ろうとする作用を認知的不協和理論と呼んでいます。
映画やドラマでも、嫌いだった人を助けたことから恋がはじまるというストーリーはよくあります。心理学的には理にかなっているのです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 心理学の話』