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「何度以下から防寒着必要?」秋~冬の海釣り防寒ウェアの最適解を【温度帯ごとに解説】

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防寒着(提供:TSURINEWSライター井上海生)

そろそろ寒くなってきた。イッツ・ゲッティング・コールド。なお、夜釣りでは家から外に出たときより釣り場につくとだんだん寒くなってくるのが、秋冬の季節だ。くれぐれも服装を間違えないようにしたい。寒いと死ぬぞ。意外に悩んでしまう秋冬の釣りのときの服装について、気温ごとに解説したい。

寒いぞ、15℃以下

今はとにかく夏が暑くて少し涼しくなったくらいでもワァとうれしくなってしまう。しかしそういう気持ちでいると、釣り場では痛い目に遭うことになる。筆者は常に、釣り場の体感気温はマイナス2℃と考えている。海では特に、遮蔽物がないため、風が強く感じられる。その上、秋冬は北西から風が吹きやすい。冷たい風に体が晒される。実際の気温のマイナス3℃が体感とまで思っていいかもしれない。

秋を感じる気温というと、15℃がひとつの基準となる。15℃になると、さすがに軽い上っ張りが必要になる。日中気温が18℃となっていたら、そこから釣り場で体感マイナス3℃と考え、必ず薄いジャンパーか重ね着できる長袖シャツを持っていこう。

「寒い」と感じるボーダーは14℃

秋冬のショアの風物詩メバルの適水温は14℃だ。11月に水面に浮いてくる魚で、「メバルが出たらもう冬だな」と思ったほうがいい。海水温と気温は別物だが、いみじくも気温14℃くらいからメバルが釣れ始めるものだ。「寒いぞ、冬」のボーダー気温は14℃。そろそろ冬への服装にシフトしていきたい。

寒いと感じたらウィンドブレーカーを(提供:TSURINEWSライター井上海生)

気温が10℃を下回らないなら、風を通さないウィンドブレーカーを一番上に、中に何枚着こむか決めていこう。筆者は真冬でも4枚以上の服は着たくない。この時期ならば、長袖Tシャツにキルティングベスト、その上にウィンドブレーカーを着る。風を通さないウィンドブレーカーのファスナーをしっかりと首元まで上げることで、寒さはほとんどシャットアウトできる。

10℃ではほぼ真冬の装い

日中最高気温が10℃となると、もう完全な冬だ。

気温が5℃を下回らないなら、ウィンドブレーカーの下にインナーダウンを着ることで、温かさを保持できる。人によってはズボンの下にタイツも着用し始める時期だろう。某ウルトラライトなんちゃらと言われるようなインナーダウンはかなり汎用性が高いので、一枚手に入れておくことをおすすめする。

インナーダウンは高パフォーマンス(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ちなみに私はタイツをはくのが好きではないので、この時期はズボンの上に薄いウィンドブレーカーを着用する。着圧を少なくして、できるだけ足の可動域を広げておきたいのだ。

5℃でガチ防寒

まともに釣りができる最低気温は2℃だろう。よって日中気温5℃にも迫る日に果敢にも釣りに出かけようというなら、本気の防寒でいきたい。アウターをゴアテックスのダウンにしてしまうと話は早いわけだが、価格的にも高いうえ、着膨れて動きにくい。特に私のようなライトゲームアングラーは1g以下のルアーを使うので、ちょっと着膨れて脇のあたりがごそごそするだけでも釣りの妨げに感じる。

そこで考えたいのが、高級アウターではなく、高級インナーでの底冷え対策だ。ここで着圧と保温性能にものを言わせて、肌の温もりを逃がさないようにする。その上にインナーダウンを着用して、アウターは少し厚めのウィンドブレーカーにする。下も高級タイツで固めれば、ズボンと二枚重ねで大丈夫。

真冬は「インナーで防寒」(提供:TSURINEWSライター井上海生)

それに足して注意しておきたいのが、汗冷えだ。真冬でも息も凍るような寒さの中でも、防寒に防寒を重ねると意外に下着に汗が付いてしまう。そうなると汗冷えしてしまい、じわじわと寒さに苦しめられる。汗をかいたとき、または防寒が足りないときの保険として、半そでTシャツを一枚持って行っておくと重宝する。私は汗冷えしたインナーは、釣り場で脱いで、裏返して着ることにしている。その際人目にはばかることはない。何が何でも、寒さに注意しなければ、秋冬は釣りにならない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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