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早川港のサビキ釣りでまさかのクエが登場【神奈川】本命のイワシは39尾キャッチ成功

TSURINEWS

早川港で釣れたトウゴロウイワシ(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

11月24日(日)、中学1年の息子と神奈川小田原市にある早川港へ。9月ごろからずっとトウゴロウイワシなど小魚が入っていて、それを狙う魚たちもいるが、そろそろイワシが抜けて魚影も薄くなっているかと思いきや、今季はまだ多彩な魚種が居着いており、いろいろ楽しめた。

早川港でサビキ釣り

6時30分に現地着。この時間だと、多くの釣り船が出払っていて釣り座を選びやすい。また日曜なので市場関係の漁船は動きがないので落ち着いてポイントを探せる。

天気は曇りで風がなく穏やか。肌寒さはあるが、ちょうどいい釣り日和だ。5時30分ごろが干潮、12時30分が満潮の小潮で、期待できる潮回り。

早川港周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

釣行開始

息子はルアータックルを持って一人で探索。私は小田原FBCへ。

片野店主から「今季はまだ大西(西からの強風)がないから、水温があまり下がってないね。外は肌寒くなっても、水中はまだまだ温かい状況。だからイワシも多いし、それを追うメッキや小型のシマアジ、ヤガラもいるし、新子のアオリも出ているよ。イワシはトウゴロウだけど、潮回りと仕掛けが合えば初心者も十分楽しめると思うよ」とのことで、同店特製の14本バリサビキ仕掛けを購入。

釣り人は多くはないが港の東側が空いていたので、そこでセッティング。

港の様子(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

のんびりと釣行開始

あまり期待していなかったので、読書をしながら竿を出すだけでいい、と思っていた。なのでポータブルコマセをパラッと撒いて、ノベ竿に仕掛けをつないで、底トントンでタナを取って、のんびりと置き竿。潮色は淀んだ感じで濁りがあり、いい感じ。よく目を凝らすとイワシがちらちらするのが分かる。

しばらくすると、左隣に入っていた親子連れが歓声を上げた。「やったぁ~。初めてのアオリが釣れた~」と子どもが甲高い黄色い声。ライトエギングでの本命は、サイズに関わらず嬉しいものだろう。さらに続いて親御さんにも。

トウゴロウイワシ連掛け

9時すぎになると、日が入りだし水面にはイワシの群れがまとまっているポイントが出てきた。私は読書がひと段落したので、持ち竿にして探ってみる。

底ではアタリがなかったのでタナが違うのかと思い、上げてみるとすぐにプルンッと魚信がきた。なるほど、中層か上層で食っているのか。1尾目をそのままにして追い食いを待つ。するとどんどん魚が掛かり、3点掛け。10cm前後のトウゴロウだ。

小さいながらクエを手中

まず10尾ほど釣ってバケツに生かしておいたら、もう1本のパックロッドで泳がせの仕掛けに掛けてビッグフィッシュを狙う。置き竿にし、少し底を切る。こうすればアタリがきたらすぐにわかるはず。

そう思って待っていると、すぐにググンと竿先が動いた。これは食ったなと思い、慎重に竿を立てると、ハリ掛かりしたようで、ギューンと竿がしなってミチイトが斜めに走る。食い方からして青物ではないし、根魚にしては引きが鋭い。

エイがきちゃったか、と不安になりながら、慎重にやり取りする。堤防際の奥へと入っていくので根ズレが心配。じっくり時間をかけ、テンションを加える。するとフワーッと浮いてきた。茶色でいかついシルエット。抜き上げると22cmのクエ(モロコ)だった。小さいながらも、引きの鋭さに納得。

小さいながらもクエをキャッチ(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

息子もサビキ釣りに移行

別行動だった息子は「ショゴのチェイスがあったけどヒットしなかった。メバルやヤガラもいたよ」と釣果はなかったものの、やりがいのあるルアー探索だった様子。

サビキ仕掛けを渡してイワシ狙いをさせると、上手に食わせてズラリ鈴なりの10点掛け。潮は緩いながらも動いているようで、イワシの活性が高い。次も8点掛け。このままやればいくらでも釣れそうな勢い。水中には数尾のヤガラが見えたので、掛かったイワシをその近くで泳がせるが、なかなか食いつかない。

FBCの特製仕掛けでイワシを鈴なり(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

アオリイカはバラシ

さらに水中をユラ~ッと動く白い物体が見えて、何かと思ったら、アオリイカだ。サビキに掛かったイワシを近寄せると、警戒しながらも抱きついた。

タモを持っていなかったので、ゆっくりサオを立てて抜き上げようとしたが、やはり水面に出た瞬間にサヨウナラ。見えるくらいにアオリがいるのだから、今季は湧きがいいのかもしれない。

サビキのイワシにアオリイカが(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

最終釣果

正午前になると潮流れが悪くなり、魚の活性も落ちてきた。帰り支度をしながら右隣には、遠方から来たような子ども連れの家族が釣りをし始めた。しかし、見るからに仕掛けが太く、タナも底ばかりを狙っていてアタリが出てなかった。

私が使った仕掛けがまだ使える状況だったので、差し上げて釣り方を伝えると、すぐにヒット。だれでも釣れるイワシとはいえ、仕掛けとタナの重要性を再確認した。

11時30分に納竿し、キープはイワシを39尾。憧れにする人も多いクエは、さすがに、このサイズで食べては申し訳ない(クエない)ので、大きくなってからの再会を強く熱望してリリース。

当日キープした魚(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

仕掛けについて

ちなみに、クエを釣った仕掛けは釣り場で拾ったハリス2号くらいのサビキ。今季はここによく釣りに来ているので、その都度、何かしらゴミ拾いをしており、その一環で落ちていたものを使った。

ハリスの長い泳がせ専用の仕掛けだと、あまり食いがよくない印象。といってイワシを釣った仕掛けだと、ハリスは細いし、ハリも小さいしで、端物が掛かっても大抵バレてしまう。そこで、たまたまゴミとして拾ったものだったが、それにイワシを付け替えて投入して、このヒットとなった。

延べ竿は3m以上を推奨

なお、イワシ狙いの竿は3m以上が有利。岸壁寄りに群れがいても、それらはなかなか食わないことが多い。少しでも岸壁から離れている群れを狙うほうが、ヒットする確率は高かった。

カタクチが回っているときは2m前後の短い竿でも釣れることがあるが、ウルメやトウゴロウは5mクラスのノベ竿のほうが実績は高い。

気温が下がっても水温はすぐには下がらないので、イワシが入っている状況はまだ続くと思われる。イワシ狙いもいいし、泳がせてもいいし、楽しい釣行が期待できそう。

トウゴロウイワシのレシピ

★レシピ…トウゴロウイワシのオイルサーディン

1. トウゴロウイワシを軽く洗って(※)、10%程度の塩水に10分漬ける
2. 乾燥した低温の場所で一晩干す。この時期なら屋外でOK
3. 小鍋にオリーブオイルを用意し、ニンニク、唐辛子を1片ずつと②を入れてじっくり揚げる。高温になりすぎないように注意
4. 15分ほど揚げたらできあがり。パンに乗せたりサラダの具材に重宝する。油にも味がしみて、ドレッシングなどに活用できる

※できればウロコを取る。ウロコありでも食べられるが、多少口に残る。頭と内臓は、取っても取らなくてもお好みで。

<週刊つりニュース関東版・青砥一生/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年12月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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