久しぶりにホテイフーズの「やきとり缶詰」を買ったらラインナップが謎すぎた / 「新生姜」に「白トリュフ」さらには「静岡おでん味」だと…!?
静岡県は缶詰王国と呼ばれているらしい。県HPによると、ツナ缶の全国シェアは97%で、缶詰メーカーは10社以上が集まっているとのこと。そりゃあ県内各地のお土産コーナーに缶詰が溢れているわけですな。
なかでも圧巻の品ぞろえを誇るのが、観光施設エスパルスドリームプラザ内にある「清水かんづめ市場」。
酒の肴でも買おうと久しぶりにホテイのやきとりに手を伸ばしたところ、他所では見たことないようなラインナップが勢揃いしていて驚いた。新生姜入りに、白トリュフ味、さらには静岡おでん味のやきとりだと⋯⋯?
・ホテイの謎ラインナップ3選
ホテイフーズの「やきとり缶詰」といえば、言わずと知れたやきとり缶詰界の王様。世界で最初に発売されたやきとり缶であり、最近はJAXAに「宇宙日本食」として認証もされている。野田宇宙飛行士が宇宙で食べたらしいぞ。
やきとり缶を宇宙に行かせるホテイだけあって、味の種類もハンパない。通常、やきとりといったらタレと塩が一般的だが、ご覧の通り、ホテイのやきとり缶だけでもこれだけの種類が並べられていた。
今回は気になった味を3種類買ってきたので、食べてみよう。まずは「岩下の新生姜」とコラボしたという『やきとり 岩下の新生姜入り(216円)』。
岩下の新生姜がいろいろな商品とコラボしているのは知っていたが、この組み合わせは正直謎である。栃木の企業と静岡の企業なので、一体どこでどう繋がってコラボに至ったのだろうか⋯⋯。
味は想像していたよりおいしい! 塩ベースの焼き鳥に角切り生姜がマッチしている。
とり特有の臭みみたいなものが、しょうがによって相殺されていて、個人的には今まで食べた缶詰やきとりの中で一番好みであった。
次は売り場で1番目立っていた金ピカの『やきとり 白トリュフ味(216円)』。やきとり缶発売累計10億缶を記念して登場した、プレミアムなやきとり缶だ。
香りは缶詰やきとりにありがちな独特の匂いなんだけど、口に入れるとトリュフを感じる!! これは完全に洋風のやきとりだな⋯⋯!
まあ正直、本物の白トリュフの味が自分にわかるかっていうと怪しいところなのだが、トリュフ味という概念のど真ん中を突いている感じはする。リリースによるとイタリア産の白トリュフを使っているというから驚きだ。
そして最後は『しぞーかおでん風やきとり(378円)』。
今までの2缶は、やきとりに何かを加える形でのアレンジだったが、「しぞーかおでん風」はさすがに謎すぎる。やきとりとおでんって、おかずとおかずのぶつかり合いだもんな……。
この缶は、静岡を牛耳る惣菜チェーン「天神屋」とのコラボ商品。あけてみると、なるほど、うずらの卵が入っているのか。ちょっとおでんっぽいぞ。
肝心の味だが、出汁と魚介の風味がすごい。やきとりだと思って食べるとギャップで脳がバグりそう……!
静岡おでんってタネにイワシの煮干しやサバの節から作った「だし粉」をかけて食べるんだけど、その独特な味がしっかり表現されていたな。通常のやきとり缶よりも「和」の要素が強いので、日本酒なんかには抜群に合いそうだ。
・それぞれ違ってみんな良い
どれも同じ「やきとり」なのに、味の方向性が全然違ったな。
10億缶売り上げても宇宙食になっても慢心せず、次の味を求めて商品開発をしていく姿勢は、さすがやきとり缶のパイオニアである。まあ10億缶売っているからこそ、攻めたチャレンジができるのかもしれないけども。
今回は全てエスパルスドリームプラザ内で購入したが、その他にもSAや道の駅など、静岡のいたるところでホテイフーズの缶詰は販売されている。手頃で保存も効き、おみやげにもピッタリなので、見かけた時はチェックしてみてはいかがだろう。
・今回ご紹介したお店の詳細データ
店名 清水かんづめ市場
住所 静岡市清水区入船町13-15 (エスパルスドリームプラザ内)
時間 10:00~20:00
休日 無休
参考リンク:ホテイフーズ、天神屋、静岡県
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.