扇湖山荘、利活用へ 事業者を募集中
鎌倉山にある古民家・扇湖山荘(せんこさんそう)の利活用に向けて、鎌倉市は公募型プロポーザル方式で事業者を募集している。
1934年に飛騨高山の民家を移築・改築した本館のほか、茶室や庭園、周辺の自然環境が一体となった施設で、2010年に現・三菱UFJ銀行から鎌倉市へ寄付された。高台にあり交通の便が悪く、市街化調整区域に立地していることから法令面の規制も多く、コロナまん延前までは年2回の一般公開に留まり、近年は未利用の状態が続いていた。
今回の募集では、寄付された当時の利用用途である「研修厚生施設」を柱として、利活用の提案を募る。建物の維持保全や安全性確保の基本整備も要件に入っている。
基本契約締結は26年1月を予定
優先交渉権者の選定は今年12月頃、基本協定の締結は来年1月頃を予定。1年間かけて市と事業者で詳細を協議し、26年1月頃、基本契約を締結する見込みだ。
8月1日の会見で松尾崇市長は、「建物からは相模湾が見え、とても気持ちの良い場所。魅力的な新たなスポットとして、広く市民にも愛され、活用される場所になれば」と話した。