猫と一緒に『電車』に乗る時の注意点3つ!事前に準備しておくとよいものとは
1.ケージやキャリーバッグに入れる
猫が電車に乗れるといっても、電車は公共の交通機関です。猫を抱っこやスリングで電車に乗せることはできません。乗車させるときは、ケージやキャリーバッグに入れ、体のすべてが外に出ない状態にすることが必須です。
またケージやキャリーバッグについても、各鉄道会社にはそれぞれサイズや重量の規定があります。
一般的には、サイズはタテ・ヨコ・高さ3辺の合計が120センチ以内、重量は中身(猫)を含んで10kg以内、とされています。鉄道会社によっては「手回り品」として別途持ち込み料金がかかることがあるので、事前に確認するとよいでしょう。
キャリーバックの重さが、中に入る猫の体重も込みで10kg以内だと、ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーン、ラグドールなどの大型で体重のある猫は注意が必要です。
電車内には当然いろいろな人がいます。中には猫が苦手な人や猫アレルギーの人もいます。ほかの人の迷惑にならないよう、そして大事な猫を守れるように、しっかりとケージやキャリーバッグに入れましょう。
2.電車内での正しい過ごし方を事前に把握しておく
電車に乗ったら、猫の入ったキャリーバッグは自分の膝の上にのせましょう。電車が揺れたときの落下対策として、やさしく抱え込むように両手を添えるのがポイントです。
万が一猫が脱走すると、電車内は大変なことになってしまいます。キャリーバッグを足元に置いたり網棚に乗せたり、飼い主さんの目から離すことは避けましょう。
猫が脱走すると、猫がかわいそうなだけではなく、周囲の人にも迷惑がかかります。乗車中の車内でキャリーバッグを開け閉めするのは避けましょう。
また猫に触ると毛が舞って、猫アレルギーの人の症状を誘発するおそれがあることもお忘れなく。
ただし、猫は不慣れな空間で不安になり、鳴くこともあります。もしあまりにも猫が鳴き続けるようなら、一度電車を降りる選択を。下車してから、猫の様子を見てあげましょう。そしてそのようなことが起きる可能性を考えて、移動のスケジュールには余裕を持って計画を立てることをおすすめします。
何度も乗車して慣れるまでは、いざという時に焦ってパニックにならないように、乗車前の余裕があるときに頭の中でシミュレーションしておくと良いかもしれません。
3.食事時間の調整
人間と同じで、猫も乗り物に酔ってしまうことがあります。電車酔いの基本的な対策は、食事時間を調整することです。猫を電車に乗せる2~3時間前までに、食事を終わらせておくと良いですよ。
しかし、猫は空腹が原因でも吐いてしまいます。たまに猫が吐いたときに、液体や泡のようなものが出ることがありますが、それは空腹による嘔吐です。
事前に食事を終わらせることは大切ですが、猫が空腹にはならないようご注意ください。もし様子がおかしいときは、一度下車して、お気に入りのおやつを与えるのもひとつの手ですよ。
「電車」に乗る前に準備をしておくとよいものとは
先述したように、猫を電車に乗せるときに絶対的に必要なアイテムは、適応サイズのキャリーバッグやケージです。
できれば「外が見えにくいタイプ」がおすすめで、その理由は猫の不安をあおらないためです。また、乗車客は猫が好きな人ばかりではないので、ほかの乗客にとっても猫の姿が見えない方が良いでしょう。
また、ハーネスやリードも事前に準備しておきましょう。念のためキャリーバッグの中にいる猫に着用させておけば、万が一脱走したときに役立ちます。
このほか、猫が粗相をしてしまったときのために、エチケット袋やティッシュ、ウェットティッシュ、除菌スプレーや消臭剤、ビニール手袋も持ち歩きましょう。キッチンペーパーや新聞紙、ポータブルトイレがあっても便利ですよ。
まとめ
猫と一緒に『電車』に乗ると決まったら、まずは目的地までの距離や移動時間を確認しておきましょう。
「人間にとって1時間くらいの乗車時間でも、猫の体感時間は4時間くらい長く感じる」といわれています。人間の大人でも、狭い空間に閉じ込められて4時間も電車に乗り続けるのはしんどいはず。長時間移動しなければならないときは、猫の気持ちになって休憩しながら進んでみましょう。
また、長い道のりを移動する場合は、事前に一駅か二駅程度を試乗させてみて、慣れさせるついでに猫の様子を確認しても良いかもしれません。
愛猫の乗車中の様子や降車後の変化を確認し、適切な連続乗車時間や持参品を検討して、快適な電車の旅にできるようにしてあげたいですね。