釣りデビュー時に必須レベルな小物アイテム8選 ロッドとリールと仕掛けだけじゃダメ!
沿岸のルアーフィッシングのデビュー費用は、対象魚ごとに、相場は3万円程度である。しかし、山登りにもウェアと靴だけではいけないように、釣りにも「小物」がたくさん必要となる。ただ、小物はすべての釣りで共有できるので、一度で買い切りと思っていい。参考価格2万円で、8つほど紹介しよう。
釣りはロッド&リールだけではない
ともあれロッドとリールがなければ釣りはできない、とも言うまい。私の友達など、リールからブラクリを落としただけで夏のデイカサゴを釣りまくっていたこともある。ならば、ロッドなんていらないわけだ、というはずはない。こんな話は冗談みたいなもので、当然、釣りにはロッド&リールがいる。そして、ルアーフィッシングをやるならば、ルアーのストックも10コは欲しい。合計3万円はかかる。
ただ、これはいわゆる外側の代表的装備に過ぎない。調理に包丁やしょうゆが必須であるように、道具・小物類が必要となってくる。
必要な小物アイテム8選
「大物」ともいえるタモを入れてしまうと、次の8つがまず必要となる。
グローブ
春夏用、冬用とわけて2つは持っておこう。特に冬は寒くて釣りにならない。女性の美しい手を守るためには、夏だって必須だ。
フィッシュグリップ
釣った魚をつかむためのフィッシュグリップを持っておこう。これがあるのとないのでは、まったく手返しが違ってくる。ちなみにフィッシュグリップは「よく釣り場に忘れてしまうもの」ナンバーワンだ(筆者調べ)。安いのと良いものを2つ持っておき、1つは常にリュックに忍ばせておくとよい。
魚にとって人間の手の温度は「火傷レベル」なので、特に小魚は必ずグリップでつかんであげよう。
ラインカッター
モノフィラメント系のラインはある程度の太さまで歯でも噛み切れたりするが、そんなワイルドなことはしてはいけない。PEラインは歯では切れない。ルンバの足まで壊してしまうくらい凶悪かつ強力なイトなので、必ずラインカッターが必要となる。
ヘッドライト(予備も)
夜釣りや、夕方からの釣りにはお忘れなく。「よく釣り場に忘れてしまうもの」ナンバー2である(筆者調べ)。これも常に1つは携行バッグに忍ばせておこう。
スケール
要らないといえば要らないが、魚の大きさを測るスケールもあったほうがいいとは言える。
ちなみに以前筆者がiPhoneの計測アプリで測ると、2cmほどの誤差があった。これをどう考えるか。
プライヤー
七つ道具プライヤー。これでスプリットリングを開けたり、小さなナイフで魚の喉を割いたりと、持っていて損することは絶対にない。私の用途としてはかえしで何かに絡んだハリ先を潰すのによく使う。
ライター
もし遭難したら「ライター」とはよく言う。何かあったときのために。ラインをあぶるのにも使う。
タモ
ランディングネット、通称タモ。ライトソルトでは必要ではないが、チヌ以上の大物からはマストな道具となる。これが安くても5千円で、拡張性を持たせるのにプラス5000円のカスタム費用がかかる。
欠かせないライフジャケット
ウェアではライフジャケットが欠かせない。最大の安全装備。5000円から買える、命の保証である。
すべて揃えると2万円ほどと、ちょっと「ウッ」と思うほどのカネがかかってしまう。それもすべて魚に直結するものではないと思うと財布の紐が固くなりそうになるが、釣りをやるならいずれ持っておくしかない。グローブも、軍手と専用のグローブを使い分ければわかるが、まるで世界が違う。あるのとないのとで露骨に差が出てくるので、このへんはもう「えいや」という感覚でレジに持っていこう。
上述のように、すべての釣りにおいて共通で使うものなので、2万円買い切りで一生使える(ということも実際ないけれど)と思おう。そのように考えれば、ラインカッターなどの使用頻度が高いものは質にこだわったほうがよかったりする。小物の世界もまた、奥深いものがある。何事もそういうものだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>