「どっちに似た?」 元アナウンサーとJリーガーの息子 転園で見せた意外な一面
■広瀬麻知子さん夫妻は4月に引っ越し 不安だった長男の転園は…
適応力や積極性は想像以上だった。静岡朝日テレビ元アナウンサー広瀬麻知子さんのコラム「広瀬奮闘中」、今回のテーマは「長男の転園」。Jリーガーの夫・河井陽介選手の移籍に伴い、新しい幼稚園に移った長男は両親の心配が取り越し苦労に終わるほど、たくましい姿を見せている。
広瀬麻知子さんの夫は河井陽介選手 サッカー選手の家族だからこその喜びと悩みが
幼稚園は夏休みに入りました。夫がファジアーノ岡山からカターレ富山に移籍したため、長男は今年4月に転園しています。年少で入学した岡山の幼稚園で1年間過ごし、お友達もできて生活に慣れてきただけに、長男は引っ越しや転園を嫌がらないか夫も私も心配していました。
岡山にいる時、夫と一緒に引っ越し先の図面を見ていると、長男は興味津々でした。実際に新居へ移った時も、「新しいお家、気に入ったー」と喜んでいました。ただ、長男が新しい幼稚園に馴染めるのかは不安でした。
新しい幼稚園の初日。「前の幼稚園が良かった」と長男が泣き叫ぶと覚悟して、朝を迎えました。長男は送迎バスの乗り場で少しだけ涙を見せましたが、バスに乗るのを拒否することなく幼稚園に向かいました。2日目も初日と同じような感じでした。そして、3日目からは自ら進んでバス停に行くようになりました。
長男は年中から転園したので、クラスは年少から一緒に過ごしている仲の良いグループができていて、最初は輪の中に加われず、先生と遊ぶ時間が多かったようです。それでも、すぐに幼稚園に慣れ、先生がグループの輪の中に長男が混ざって遊べるように配慮してくれたこともあって、自宅でお友達の名前を出して話すようになりました。お友達からお手紙をもらい、自宅では「お返事を書きたい」とうれしそうに平仮名の練習をしています。
■年長の園児誘ってサッカー 教室では積極的に発言
岡山で通っていた幼稚園はおとなしいお友達が多かったためか、長男も比較的1人で黙々と遊んでいました。今の幼稚園は活発なお友達に囲まれていて、長男も一緒に走り回っています。お友達と一緒に遊ぶのが楽しいようで、幼稚園に行きたがっています。
新しい幼稚園の授業参観では、長男の意外な一面を知りました。園庭で自分から年長さんに話しかけて一緒にサッカーをしたり、教室では積極的に発言したりしていました。先生がグーチョキパーの手遊びで「右手がパーで左手もパーで?」と問いかけると、長男は「ちょうちょ!」と元気に答えていました。夫も私も授業中に手を挙げず、「先生、お願いだから差さないで」と存在を消しているタイプだったので、「どっちに似たんだろう」と2人で驚いています。
長男から「岡山に戻りたい」と言われたらどうしようかと思っていましたが、杞憂に終わって安心しています。もしかしたら、転園したばかりの頃、心配している私の気持ちを察して長男は頑張っていたのかなと感じています。いつの間にか、子どもは成長しているんですね。
<プロフィール>
広瀬麻知子(ひろせ・まちこ)。千葉県我孫子市出身。2010年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社し、1年目から「ピエール瀧のしょんないTV」を担当。その後、情報番組のMCや県内ニュースのキャスターを務め、2020年3月付で退社した。2018年に当時清水エスパルスでプレーしていた河井陽介選手(現在はカターレ富山所属)と結婚。現在2児の母。