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「多摩川」を愛でる!

TBSラジオ

東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方はもちろん、多摩地域以外の方にも一緒に楽しんでいただきたい番組「立飛グループpresents東京042~多摩もりあげ宣言~」(略して「たまもり」)。MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。

今週は、多摩のメインリバー「多摩川」を特集! 「多摩川を愛でる会」会長・古畑健太郎さんをゲストに迎えて、多摩川の魅力を掘り下げます! (*文中の多摩川写真 撮影:古畑健太郎)

「多摩川」を愛でる!

土屋:さっそくゲストの方をご紹介です、「多摩川を愛でる会」の古畑健太郎さんです! お願いします!

古畑さん:よろしくお願いします。

土屋:そもそも「多摩川を愛でる会」は何をされる会なんですか?

古畑さん:一言で説明すると、私・古畑が感じる「多摩川」領域の面白さとか美しさを伝える、SNSを主体とした活動になります。

土屋:なぜ、そういう活動をしようと思ったのですか?

古畑さん:遡ること15年くらい前なんですけど、上京して就職して仕事に疲れたと思った時に、たまたま「多摩川」に散歩に出かけまして。

土屋:はい。

古畑さん:そこで石がゴロゴロ転がった河川敷に出会って、東京とも思えないような景色で。そこを佇んでいたところ、自然と心に余裕が生まれたというか。子供の頃に住んでいた長野県松本市の風景を思い出したこともあって、疲れた心が癒やされたんですね。そういう体験があり、「多摩川」ってすごくない!?って思って同じような思いの人に声をかけて一緒に歩くとか、イベントをするとかしたら楽しいかなと思ったのがきっかけで。だから、「多摩川を愛でる会」という会にしました。

土屋:なるほど。ただ、「多摩川」っていってもけっこう広いから。上流・中流・下流とそれぞれ魅力があるからいろんなことを伺っていきたいと思います。まず、「多摩川」の基本的なことを教えてもらえますか?

古畑さん:「多摩川」は、一番始まりの場所=水源が山梨なんです。

土屋:そうなんだ。

古畑さん:山梨県に笠取山という山があるんですけど、そこに“水干”という、「多摩川」の最初の一滴が滴り出す場所があるんですよ、ポタポタと。

つる子:へえ。

古畑さん:今行ったら、必ずポタポタが見られるわけではないんですけど。そこが始まりの場所ですね。山梨からポタポタ流れ始めまして。その後、たくさんの支流とか小さな小川のせせらぎを合わせながら、東京の西部から南部を流れます。

土屋:はい。

古畑さん:そこからは東京都と神奈川県の県境を流れて、最終的には東京湾に注ぐという、138キロメートル。

土屋:138キロメートル!

つる子:長い!

「多摩川を愛でる会」がおすすめ、多摩川の“水干”とは!?

土屋:「多摩川」沿いにはいろんなものがありますよね?

古畑さん:上流の方から説明しますと、「秋川渓谷」とか「奥多摩」とか、自然豊かで渓谷の美しい清流が楽しめたり、山登りなどが楽しめます。

土屋:「多摩川」の上流と呼ばれるところは東京に入ってからなんですか?

古畑さん:山梨県の山のゴツゴツしたところも上流ですね。

土屋:古畑さん自身が「多摩川」のどこら辺まで愛でに行ったことがあるんですか?

古畑さん:はい。最初の一滴が滴る“水干”まで行ったことがあります。

土屋:「多摩川」をそこまで愛でにいかれた古畑さんのおすすめを上流で教えてもらえますか?

古畑さん:上流ならやはり、笠取山の“水干”まで一度見に行かれることをお勧めしますが、クルマが無いとなかなか行くのが難しいので。本格的な登山までジャ無いにしろ、山登りにはなるので。そういった方に一度行っていただきたいのが、「奥多摩」にある「奥多摩湖」。そこに行けば多摩川がいろんなことがわかるのでお勧めですね。

土屋:「奥多摩湖」というのは、「多摩川」の途中で溜まっているんですか?

古畑さん:そうですね、元々は何も無かったところなんですけど、そこを堰き止めてダムにしたのが「奥多摩湖」。「多摩川」という川の名前が始まるのが「奥多摩湖」から。

土屋:なるほど。

つる子:「多摩川」ありきで「奥多摩湖」と。

古畑さん:そうですね。上流は、河川の区分でいうと本当に広くてどこからというのは難しいんです。川の最初の一滴が滴り出てくるのは地理的になかなか難しいので、それが電車など公共交通機関で行けるので、ぜひ行ってもらいたいなと。

「多摩川を愛でる会」がおすすめ、多摩川の“デルタ”の風景

土屋:で、次は中流のあたりですが。「多摩川」を愛でにいくのは中流が多いですか?

古畑さん:私が今住んでる場所が「狛江市」なので中流域に出かけることが多いですね。

土屋:「狛江」は中流域なんだ。

古畑さん:中流なんですけど、「多摩川」の中流がけっこう広いんですよ。川が平野に流れてきた部分を中流というんです。

土屋:なるほど。

つる子:へえ。

古畑さん:エリアとしては「羽村市」くらいから田園調布まで。だいぶ広いんですよ。

つる子:広い!

土屋:「多摩川」の中流でおすすめなのはどこですか?

古畑さん:これは絞り込めないですよ。あえて一つ絞り込むとしたら、おすすめの場所がありまして。「あきる野市」の「秋川」の下流で、「多摩川」が「秋川」に合流するポイントの近くなんですけど。

土屋:今、目の前に地図があるんですけど、「福生」と「秋川」が合流するところね。

古畑さん:川に、もう一本、支流が合流する場所って“デルタ”って言われて、文明が発達する場所は川と川が交わる場所と言われているじゃないですか。

つる子:はい。

古畑さん:文明が発達するのと同じように、自然環境も豊かな場所で。「多摩川」にはそういう場所がたくさんありまして。何が良いかというと、ここが本当に東京なのかっていうくらいの田園地帯が広がっていて。さらにその後ろ側に里山っぽい風景も広がっているんですよ。それが、多摩地域ではそこだけじゃないかというくらい良いロケーションがありまして。少し下流にも、このような豊かな自然が白がるデルタがあるんですよ。

つる子:ええ!

古畑さん:秋に行くと、特急あずさの車窓から見た故郷の感じがして、エモい。

土屋:なるほど。住宅街も広がっているなか、なかなかそういう場所もないから。これは最寄りの駅でいうとどこですか?

古畑さん:最寄りですか・・・(ゴソゴソ)

土屋:あれ、今何か手帳のようなものを出して。

古畑さん:今回色々と持ってきたんですよ。これは「多摩川ジュニアノート」という、国土交通省の管轄の京浜河川事務所さんが発行しているもので。

古畑さん:「多摩川」のことについて調べたりする本って、こういうお役所が出している本が一番良いですよ。誰か、大人の都合ではなくて、めちゃわかりやすいんです。

土屋:はいはい、この番組みたいなことじゃないと(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:客観的な視点が大事なんですよ。そのデルタはどこらへんですか?

古畑さん:まあそうですね。電車でいうと、「JR五日市線」でいうと「秋川駅」とか「東秋留駅」。

土屋:そこらへんかあ。

古畑さん:上流端という川の始まりがあるんですけど、「秋川」の一番最初の場所から「多摩川」が合流するところから20キロから25キロを歩いていたんですよ。ゴール近くの気分が高まっているところで、田園地帯や里山の光景を目にして。川沿いの道を夕暮れ時、歩いていたら、田んぼの稲刈りが終わった老夫婦が仲良く散歩をしていたんですね。それがすごくいいなと思って。こういう2人になりたいと思いました。

つる子:いいな~。

土屋:ちょっと色々と話を聞いていて・・・ずっと何をしてるんですか?

つる子:(笑)。

土屋:デザインのお仕事をされていて、だけど「多摩川を愛でる会」にかける時間がハンパないなと思って。

古畑さん:これは僕が一生かけて遊ぼうと思ってる遊びなので。

つる子:おお。

古畑さん:だから調べたり、誰かに聞いたりする情報ってすっと入ってくるじゃないですか。それだとつまらないなと思って。全部自分で見たい!って思って。それじゃないと楽しくないというか。学ぶための教室に行かないようにして、そこで終わっちゃうから。

土屋:本物だね。足で稼ぐ情報ってまさにこのことですよ。

「多摩川を愛でる会」がおすすめ、多摩川の“汽水域”の手長エビ釣り

土屋:じゃあ「多摩川」の下流に行きましょう。下流はどこからどこのあたりですか?

古畑さん:田園調布から大田区の河口までのエリアが「多摩川」の下流です。

土屋:「多摩川」の下流の魅力を教えてもらえますか。

古畑さん:下流の醍醐味は、田園調布の丸子橋のあたりは“汽水域”と言いまして、川の水と海の水が混ざり合っているところなんです。他の上流や中流とは全然違う生態系なんですよ。徐々に海に近づいていくみたいなダイナミックさが面白くて。

つる子:へえ!

古畑さん:気軽にテトラ帯に行って、手長エビの釣りが楽しめて食べても美味しいんですよ。

土屋:ここら辺は僕も思い出が深くて。昔、「国分寺市」に住んでいる時に川崎に彼女がいて。その後、蒲田に彼女ができて。その次の人が川崎の人だったんですよ。川崎→蒲田→川崎で彼女がいたから、多摩川沿線道路という長井ところの行き来がけっこう多いんです。多摩川沿線で馬を飼ってるところがあって、たまに馬が僕の前を通過するんですよ。

古畑さん:「野川」沿いではなくて?

土屋:僕はどこに行っていたんだ・・・

土屋:一週で終われません(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:我々、一週でお呼びしているゲストの方を、空気として2週に伸ばす気満々が出ちゃってるんだよね(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:気になりますよね、来週もあるんです。

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