【立ち食いそば放浪記365】池袋から1駅・椎名町『南天』のカレーそばで感じる秋 / 裏メニュー「肉カレーそばダブル」が激ウマ
気づいたら過ごしやすい気温になってる今日この頃。夏の始まりは梅雨が終わってカンカン照りになるから「始まった!」って感じがあるが、秋は何で実感するかって人それぞれな気がする。ぼんやりと秋──。
そこでぼんやりと西武池袋線の椎名町駅前にある立ち食いそば屋『南天』に行ってみたところ、カレーそば(税込450円)が販売されていた。おいおい秋始まったな! 私(中澤)がカレーそばで秋の始まりを実感した理由は以下である。実は……
・復活
このカレーそばは夏の間は販売休止となる南天の期間限定人気メニューなのだ。したがって、立ち食いそばファンの中には再開を待っている人も地味に多い。Xで検索してみたところ、どうやら復活したのは9月22日の様子。
そして、南天と言えば立ち食いそば界隈では肉そばの名店として知られている。ゆえに、カレーそばに肉をトッピングした「肉カレーそば」が注文できるのだ。これ現在の店舗メニューには掲示されてないんだけど、Xの投稿でもほとんどの人が肉カレーそばにしている。
・さらに
で、肉カレーそばは、通常の肉そばと同様ダブルに肉を増量することが可能。そんなわけで、私の今秋一発目の南天は……
「肉カレーそばダブル(税込750円)」となった。あふれ返る豚肉のもりもり具合が極めて南天である。この肉の嵐に主張しすぎないカレーつゆが合うんだよなあ。
・気をつけろ
南天の麺は平べっための太麺なので、それもカレーそばに合っている。個人的には、カレーそばの場合ある程度太麺の方が食べごたえがつゆの存在感に負けなくて好きだ。しかし、気をつけろ……
南天の肉ダブルは普通の配分で食べてたら肉が余るから。見た目だけじゃなくそばの中にも肉が詰まっているので、そばがオマケにすら感じられる。そばをつけ添えに肉を食べている感覚。その肉々しさはまるで肉の発掘作業である。要するに、最高だ。
・密かに熱い路線
コロナ禍に江古田に『のじろう』がオープンし、近頃はひばりヶ丘と富士見台に『麺処盛盛』がオープンして、噂の店が集まりつつある西武池袋線。密かに立ち食いそばファン注目の路線となりつつある気がするが、椎名町の名店として昔から知られる『南天』も相変わらず光を放っている。
なにせ価格高騰が騒がれるこのご時世においてカレーそば450円、肉そば550円は、値上げされたとは言え安い。前述の通り、池袋から1駅の椎名町。その近さは池袋で遊ぶついでに寄れる。
食欲の秋、ほぼカウンターだけの南天の前に置かれた立ち食い机には気持ちいい風が吹いていた。外の涼しさを感じながら食べる肉カレーそばダブルは絶品。ちいさい秋、ちいさい秋、ちいさい秋みぃつけた♪
・今回紹介した店舗の情報
店名 南天 本店
住所 東京都豊島区長崎1-2-2
営業時間 5:30~25:30
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.