叩かれて元気になる!? 尾道で体感する秋の奇祭「ベッチャー祭り」
広島県尾道市の市街地一円で、2025年11月1日(土)から伝統イベント「尾道ベッチャー祭り 2025」がはじまりました。
地域を挙げての三日間にわたるこの秋祭りでは、神輿渡御、式典、獅子の練り歩きなど、地域ならではの熱気と神事が詰まっており、観光客にも地元住民にも魅力溢れる行事です。
祭りでは、面をかぶった「ベタ」「ショーキー」「ソバ」と呼ばれる獅子たちが子どもたちを追い回し、ささら・祝棒で叩いたり突いたりする、いわば「奇祭」とも称される神事が見どころです。
これによって「1年間無病息災で過ごせる」と伝えられ、地域の守り神としての側面と、身体を張った祭りならではの迫力ある演出が訪れる人々を惹きつけます。
初日は、尾道市内を神輿が力強く繰り出し、御旅所を目指して本町センター街や海岸通り、久保新開を経由して21時30分に鎮座する予定です。
続く2日目には、一宮神社境内で大祭式典が執り行われ、福引大会や「浦安の舞」奉納、さらに「奉納ベッチャー太鼓」など、夜まで神聖かつ賑やかな時間が続きます。
最終日3日目には朝から市内一円を練り歩く大行進がスタート。午前中には本通り商店街・三軒家から栗原本通り、蘇和稲荷神社(しまなみ交流館広場)前を巡り、午後からは本町センター街東進、海岸通り、長江通り・長江口を経て還御を迎え、社殿の石段にて神輿と面太鼓の競演が予定されています。
アクセスも良好で、蘇和稲荷神社(しまなみ交流館広場)へは 尾道駅 から徒歩すぐ、一宮神社へも同駅から徒歩約10分です。
ショッピングやグルメで知られる市街地を舞台に、伝統文化と街の雰囲気が融合した3日間は、観光の秋にふさわしい体験ができる祭りです。