『シャン・チー』シム・リウ、ミシェル・ヨーと再共演したい ─「まさに太極拳の精神そのもの、流れるようだった」
(MCU)映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に主演したシム・リウが、「続編でミシェル・ヨーと再共演したい」と希望している。
『シャン・チー』の主人公は、悪名高き犯罪組織を率いる父に最強の武術を叩き込まれながらも、その過去から逃れて平凡な生活を送っていたシャン・チー。父が伝説の腕輪「テン・リングス」を操り世界征服を企んだ時、シャン・チーは世界の未来をかけた壮大な戦いに身を投じていく。
Fan Expo Canadaのパネルにリウが登壇し、続編で再会したいキャラクターとして、ヨー演じるイン・ナンの名前を挙げた。ナンは、神秘的な武術を操るシャン・チーの叔母。甥の心の迷いを見抜いていたナンは、自分自身と家族に向き合うことの大切さや、一族の神秘とパワーについて説き、シャン・チーに多大なる影響を与えた重要なキャラクターだ。
リウは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)でオスカー俳優となったヨーとの共演について、「僕たちが共演したシーンで彼女と戦う機会があったんですが、どちらかというとダンスファイトのようでした」と振り返っている。もともとダンサーだったヨーは、『グリーン・デスティニー』(2000)や『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)で華麗なスタントシーンを披露し、その身体能力には定評がある。
リウは、スタントシーンの経験が豊富なヨーとの共演にかなり緊張し、身長163センチのヨーに対して、180センチの自分が肉の塊のように思えてしまったのだそう。「彼女は僕に、自分の身体と調和を取る方法を教えようとして下さり、まさに太極拳の精神そのものでした。すごく流れるような感じで、彼女が導いて下さるのに僕はつまずいているような感じでした。役に成りきるのに力む必要はなかったんです。彼女は最高でした。一緒に過ごすのに最高の人です」ともコメント。武術を重んじるアジア系俳優の大先輩として、ヨーのことを心から尊敬して敬愛しているようだ。
『シャン・チー』でイン・ナンは、自身の故郷であり、幻想的なクリーチャーが住む魔術の村ター・ローで、異次元の魔物ソウルイーターと繰り広げた壮絶な戦いを生き延びた。戦いの後にナンは、ソウルイーターの犠牲となった人々を称える儀式を執り行い、村の明るく平和な将来が示唆されていた。
この結末を踏まえると、続編にイン・ナンの再登場は十分あり得るだろう。ナンがカムバックすることになったら、ター・ローのリーダーとして村を率いるだけでなく、引き続きシャン・チーのメンター的な役割を果たし、新たな脅威に立ち向かう甥を再び導いてくれるのではないだろうか。
現時点で、『シャン・チー』続編の進捗状況は届いていないが、イン・ナン役でヨーが続投し、リウの望みが叶うことを願いたい。
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