明石市が『2025年予算案』を発表。西明石駅周辺など大型整備も盛り込み、一般会計は8年連続増加の過去最大規模に
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
明石市が「2025年度当初予算案」を発表しました。一般会計は8年連続の増加で、2025年度は過去最大規模に。JR西明石駅周辺などの大型整備を盛り込むほか、「子ども」を核にした安全・安心なまちづくりなどを掲げて編成しています。
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
2025年度のまちづくり方針では、対話と共創による「もっとやさしいまち明石」を掲げ、子どもを核としたまちづくり・誰にもやさしいまちづくりをさらに推進していくんだそう。
一般会計1366億656万3,000円(前年度比 8.2%増)特別会計702億4,854万1,000円(前年度比 0.5%増)企業会計253億7,875万1,000円(前年度比 3.2%増)合計2,322億3,385万5,000円(前年度比 4.4%増)
2025年度の予算規模は「約2322億円」(前年度比 103億円増)。なかでも一般会計は8年連続の増加で過去最大規模に。
一般会計の歳入では主に、法人市民税が減少する一方、個人市民税での増加が見込まれ「約471億円」と前年度より20億円(4.4%)増加したみたい。
一般会計の歳出では主に、JR西明石駅周辺を整備する「西明石活性化プロジェクト」や、中学校施設整備の事業費が増加したことにより、前年度比21.5%増の「130億円」となるようです。
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
まちづくり方針では、市民の安全・安心を確保するための取り組みや、明石独自の子ども向け施策を進めるほか、誰もがありのままの自分として暮らせるよう、全国初という「インクルーシブ条例」を導入し、豊かな自然を活かしたまちづくりや、大蔵海岸の魅力向上といったまちの魅力創出に力を入れていくそうです。
明石市 2025年度の主な取り組み
【安全安心のまちづくり】
・体育館への空調整備(全中学校/明石商業高校)
・全中学校への防犯カメラ設置
・明石市役所 新庁舎整備
【子どもを核としたまちづくり】
・不登校の児童生徒に対する支援の充実
・公園を活用したプレーパークの開催
・子ども、若者の交流施設「あかしユースポート」開設
・1カ月児健康審査費用の助成・5歳児発達相談事業の充実
・学校給食費支援・高校進学のための給付型奨学金
【インクルーシブのまちづくり】
・介護・障害分野の福祉サービスの環境整備
・強度行動障害がある人のグループホーム利用支援
【豊かな自然を活かしたまちづくり】
・脱炭素社会実現に向けた取り組み
・ごみの減量、再資源化
・新ごみ処理施設の整備
【にぎわいのあるまちづくり】
・「大蔵海岸」の魅力向上
・「JR西明石駅」周辺の整備
「西明石駅周辺」「新ごみ処理施設」など大型整備に着手
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
より快適で住みやすい都市基盤づくりとして「まちづくりプロジェクト」を推進。JR西明石駅周辺や、旧市立図書館跡地につくる新施設の整備事業などを進めます。
JR西明石駅周辺では、交通アクセスの良さを活かしたまちづくりが進められます。市とJR西日本が取り組む計画で、今年1月からはJRが整備する「新駅ビル」と「新改札口」の工事が始まってるみたい。
市は駅前に広場や駐輪場を整備したり、JRが開発するマンション敷地内に、地域の交流拠点施設を造ったり、駅からその拠点までのアクセス道路の整備をしたりするんだそう。
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
今年4月1日には、「イトーヨーカドー明石店」内に「二見図書館」がオープン予定。
誰もが買い物ついでに気軽に立ち寄りたくなる図書館をコンセプトに、約3万冊を揃えるそうです。
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
「明石クリーンセンター」が老朽化したことから、2026年度~30年度にかけて「新ごみ処理施設」を整備するそうです。
運営期間は2031年度~50年度の予定で、概算事業費は「810億円」ほどかかるそう。2025年度に事業者の選定などを行います。
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
「明石市役所」の新庁舎整備では、2025年度~27年度に建設工事を行い、2028年度に移転・供用開始を予定しています。
その後2028年度~29年度にかけて今の庁舎を解体する計画なんだとか。
神戸マラソン新コースの「大蔵海岸」も改修
画像:明石市 令和7年度当初予算案 資料より
「神戸マラソン2025」の新コースで折り返し地点となる「大蔵海岸」では、既存施設の授乳室やシャワー施設、足洗い場の改修を進めるんだそう。年度内に改修予定。
7月には「全日本ビーチバレーボール U-23」、9月には「AKASHI ビーチスポーツフェスタ in OKURA(仮称)」といったビーチスポーツイベントも開催するそうで、世界一のビーチスポーツスポットを目指して魅力アップに努めていくみたい。
このほかにも、前回のリニューアルから26年たつ「明石市立天文科学館」の大規模改修にも着手するそうです。
明石市は「対話と共創」をもとに、子どもを含めて誰にとってもやさしいまちづくりを推進していくみたいですね。予算案の詳しい内容は明石市公式サイトで公開されているので、より深く知りたい人はぜひチェックしてみてください。