東京23区より実は快適?「福岡暮らし」の魅力と賢い資産形成の始め方
続く物価上昇に、なかなか上がらない給与。税金や社会保険料の負担も年々増しているように感じ、将来への漠然とした不安を抱える方が増えています。現在の生活にゆとりを持ちつつ、将来を見据えた資産運用に関心のある方にとって、経済的基盤を築くための一つの答えが、今、国内外から熱い視線を集める成長都市「福岡」にあるかもしれません。豊かな食文化、活気ある街並み、都市機能と自然が調和した暮らしやすさは、日々の生活に輝きとゆとりをもたらすだけでなく、賢い資産運用の舞台としても注目されています。本記事では、そんな「福岡暮らし」の具体的な魅力と、将来を見据えた資産形成の可能性をご紹介します。
東京23区と福岡を比較!驚きの生活コストパフォーマンス
東京での生活は多くの情報や刺激に溢れていますが、やはり気になるのが生活コストの高さ。そして、福岡の魅力としてまず挙げられるのが、この生活コストパフォーマンスの良さです。
家賃は東京23区の約半額!?手の届きやすい住宅価格
毎月の支出で大きな割合を占めるのは住居費です。一般的に無理なく暮らしていくには手取り収入の25〜30%程度が適正と言われています。
そんな住居費を東京23区と福岡市を比較すると、その差は歴然です。東京23区(新宿区)のワンルームが8.1万円、1LDK〜2DKが16.0万円の平均家賃に対し、福岡市中央区はワンルームが5.1万円、1LDK〜2DKが7.6万円と、ワンルームで約3.0万円、1LDK〜2DKでは8.4万円、なんと半額程度となっており、福岡市の家賃がかなり安いというのがデータからわかります。賑わいや利便性など単純には比較できませんが、この価格差はすごいですよね。
また、総務省統計局の2024年小売物価統計調査によると、福岡市の民営家賃(1ヶ月3.3㎡当たり)は4,839円であるのに対し、東京都区部では9,736円となっており、こちらでも福岡市は約50%の水準となっています。
さらに、マンションの購入価格についても同様の傾向が見られます。
不動産経済研究所の調査によると、2023年の新築マンションの平均価格は、東京23区が1億1,483万円であったのに対し、福岡市では4,660万円で福岡市は東京23区の約40%です。
続いて、中古マンションをみていきます。東京カンテイの調査(2023年)では、70㎡換算価格で東京23区が6,949万円、福岡市が3,089万円となっており、こちらも大きな価格差があります。
いかがでしょうか。この価格差を実際にデータで見てみると驚きです。同じ予算であれば、福岡ではより広く、より新しい、そしてより利便性の高い物件を手に入れることが可能です。住宅購入を検討されている方にとっても、福岡は夢のマイホームを手に入れる現実的な選択肢となるでしょう。
生活費も月々約5万円ダウン!?毎日のコストを抑える
日々の食費や外食費、光熱費なども、福岡は東京と比較して安価な傾向にあります。東京・新宿区と福岡市中央区の生活費を比較すると、家賃を含めて月々約5万円、福岡の方が安いという試算もあります。
比較表をみてみると、東京都新宿区と福岡市中央区では、月々の生活費に大きな差があることがわかります。特に住居費と食費は、新宿区の方が顕著に高額です。月間の総支出では、新宿区が約21.1万円なのに対し、福岡市中央区は約16.7万円と、その差は約4.4万円にもなります。これは、年間で計算すると約50万円以上の差となりますので、家計に与える影響は非常に大きいと言えます。
SUUMO家賃相場情報をもとに作成
また、総務省統計局の「家計調査(二人以上の世帯)都市階級・地方・都道府県庁所在市別ランキング(2023年)」によると、食料費の年間支出額は、東京都区部が約102万円であるのに対し、福岡市は約90万円となっています。これは、年間で約12万円の差に相当します。
新鮮な食材が手に入りやすいため自炊も楽しく、また、美味しくてリーズナブルな飲食店が多いのも福岡の魅力。豚骨ラーメンやもつ鍋といったご当地グルメから、新鮮な海の幸、山の幸まで、手頃な価格で高品質な食体験を楽しめます。生活コストを抑えることで生まれる経済的な余裕は、趣味や自己投資に充てるだけでなく、将来のための資産形成の原資とすることもできるでしょう。この経済的ゆとりは、日々の生活の満足度を向上させ、長期的な視点での資産形成を強力に後押しします。
福岡の優れた交通アクセスで時間と心にゆとりを
福岡は「コンパクトシティ」として知られ、その交通アクセスの良さは、日々の生活に大きなゆとりをもたらします。
通勤時間、東京圏より14分短い!ストレスフリーな毎日へ
福岡市内は、地下鉄やバス路線が非常に発達しており、主要なエリア間の移動がスムーズです。東京圏のような長時間の満員電車とは無縁の、快適な通勤・通学が実現できます。平日の福岡市の平均通勤時間は36分で、東京圏の50分と比較して14分短いというデータがあります。
出典:Fukuoka Facts
また、総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」においても、通勤・通学時間は、全国平均で約40分であるのに対し、東京都では約50分、関東圏では約46分となっています。これらと比較して、福岡県は約34分と大幅に短く、都市部での生活において大きなアドバンテージと言えるでしょう。このちょっとした時間的ゆとりは、日々の生活にゆとりを与えてくれるだけでなく、家族との時間、趣味の時間、自己研鑽の時間など、プライベートの充実にも繋がり、QOL(生活の質)の向上に大きく貢献します。ストレスの少ない通勤は、心身の健康維持にも良い影響を与えるでしょう。
空港まで博多駅から地下鉄でわずか5分!国内外へスムーズアクセス
福岡空港は、博多駅から地下鉄でわずか5分、天神からも約10分という、世界でも有数の都心に近い空港です。「空港までのアクセス時間の短さ」ランキングでは、福岡市が世界48都市中1位と紹介されています。
出典:Fukuoka Facts
そのため、出張が多いビジネスパーソンや、旅行好きな方にとっては、この上ない利便性を誇ります。週末を利用して気軽に国内旅行へ、あるいは釜山やソウル、上海などのアジアの主要都市へも短時間でアクセス可能です。この国際的なアクセスの良さは、グローバルに活躍するビジネスパーソンにとっても大きな魅力であり、新しいビジネスチャンスの創出にも繋がる可能性があります。
福岡ならではの住環境で豊かな暮らしを実現
福岡の魅力は、経済的な側面だけではありません。日々の暮らしを豊かにする住環境も大きな魅力です。
「職・住・遊」が徒歩圏内も!進化するコンパクトシティ
福岡は、商業施設やオフィス街、エンターテイメント施設などがコンパクトにまとまっているため、「職・住・遊」が近接したライフスタイルを実現しやすい都市です。
「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」などの進行中の再開発プロジェクトにより、街の利便性や魅力はさらに高まっています。特に天神地区では、高層ビルへの建て替えが進み、オフィスフロアの拡張だけでなく、商業施設やホテルの誘致も活発です。
これにより、新たなビジネス拠点が形成され、雇用の創出にも繋がっています。必要なものが近場で揃い、移動時間も短縮できるため、効率的で質の高い時間を過ごすことができます。徒歩や自転車での移動も苦にならないため、環境にも優しく、健康的な生活を送ることが可能です。
都心からすぐ!身近に感じる豊かな自然
都会的な利便性を持ちながら、少し足を伸ばせば豊かな自然に触れられるのも福岡の大きな魅力です。2025年1月に発表された『世界で最も緑地の多い都市ランキング』においても、アジアの都市としては東京、シンガポール、ソウルに続き、18位と評価されています。
Freepik『世界で最も緑地の多い都市』をもとに作成
参考:福岡市は『世界で最も緑地の多い都市ランキング』で18位にランクイン
中心部からアクセスしやすい場所には、大濠公園のような美しい公園や、海の中道海浜公園、能古島といったレジャースポットが点在しています。
特に、大濠公園は、都会のオアシスとして市民に親しまれ、ウォーキングやジョギング、ボート遊びなどを楽しむことができます。週末には気軽に海や山へ出かけ、リフレッシュすることができます。都市機能と自然とのバランスが取れた環境は、心身ともに健康的な生活を送る上で非常に重要です。休日の過ごし方の選択肢が広がることで、日々の生活の満足度も向上するでしょう。
将来を見据えた賢い選択 – 福岡での不動産投資
生活の利便性だけでなく、福岡は資産形成の観点からも非常に魅力的な都市です。
上昇率で2年連続の日本一、直近10年で地価が倍増!成長し続ける街、福岡の不動産価値
福岡市は人口増加数が政令指定都市の中でトップクラスであり、若年層の割合も高い、活気に満ちた都市です。若年層の増加は、将来的な労働力や消費力の源となり、長期的な経済成長を牽引する重要な要素です。国土交通省が発表した令和6年地価公示では、福岡市の住宅地は前年比で平均9.0%増であり、都道府県庁所在地において2年連続で全国トップの上昇率となっています。
福岡市の住宅地における公示地価は、最近10年でほぼ倍増しています。
2015年の12万500円だった福岡市の住宅地における平均公示地価は、2025年は23万9,800円となっており、伸長率で199.00%でした。
福岡市7区の中でも博多区は245.49%、中央区は237.80%と、高い伸びを示しています。
出所:福岡市『令和7年地価公示(福岡市分):区別平均価格及び対前年変動率(住宅地)-平成15年~令和7年』
参考:【公示地価2025】福岡市は住宅地の地価上昇率で2年連続の日本一
この背景には、「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」といった大規模な再開発プロジェクトが寄与していて、オフィス供給の増加や新たな雇用の創出を通じて、福岡市の成長を象徴する動きとして注目されており、街の魅力と不動産価値を押し上げています。このような都市の成長性は、将来的な購入時との差額による売却益(キャピタルゲイン)も期待できる可能性を示唆しています。
また、都市の成長は賃貸需要の増加にも繋がり、安定した家賃収入が期待できるため、不動産投資はミドルリスク・ロングリターンの資産形成手段として注目されています。転勤や単身赴任者の増加、そして学生数の多さも、賃貸市場を活発にする要因です。
始めやすさと安定収入の不動産投資メリット
「不動産投資はハードルが高いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、安定した収入のある会社員であれば、金融機関のローン審査で有利になるケースが多く、比較的少ない自己資金で始められる可能性があります。
物件価格も東京と比較して手頃なため、投資の選択肢も広がります。不動産投資の魅力は、毎月の家賃による副収入(インカムゲイン)だけではありません。不動産所得は、減価償却費やローン金利などを経費として計上できるため、所得税や住民税の節税効果も期待できます。さらに、不動産はインフレに強い実物資産としての側面も持ち合わせており、物価上昇局面においても資産価値を維持しやすい傾向があります。
もちろん、不動産投資には空室リスクや金利変動リスク、修繕リスクなど、いくつかの注意点も存在します。しかし、立地選びや物件選定を慎重に行い、信頼できる不動産会社と組むことで、これらのリスクを低減させ、安定した資産形成を目指すことが可能です。福岡の成長性や賃貸需要の高さは、これらのリスクを相殺し、魅力的な投資環境を提供してくれるでしょう。
まとめ
東京以外での暮らしや、将来の資産形成に本気で向き合いたいと考えている方にとって、福岡という選択肢は、想像以上に魅力的で、現実的なものかもしれません。
生活コストを抑えながら質の高い暮らしを実現し、さらに将来に向けた賢い資産形成も目指せる。そんな可能性を秘めた福岡で、新しいライフスタイルを始めてみませんか?