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40代こそ、精神論や根性論から脱却! ほどよく力を抜くための「努力しないリスト」

新しい働き方メディア

「いわゆる『しなきゃいけないこと』の99%は『本当は別にしなくてもいいこと』だ」と断言する、京大卒・元「日本一有名なニート」のphaさん。著書の『しないことリスト』(大和書房刊)では、私たちが「しなきゃいけない」と思っていることが、本当に必要なことなのかどうかを問いかけています。今回は同書「第2章 行動をラクにする 努力しないリスト」から、心も身体も追い詰めてしまうほど、がんばりすぎてしまわないように、ほどよく力を抜くヒントやアイデアを紹介します。

がんばればなんとかなる? がんばることは素晴らしい? そんな精神論は捨ててしまおう

「がんばらなきゃ」「自分なんてまだまだ」「もっと努力しなきゃ」と思っていませんか? 「『がんばるのは無条件でいいことだ』という精神論をまず捨てよう」とphaさん。

「どうしてもがんばらなきゃいけないときはあるし、本人がやる気に満ちていて『がんばるぞ!』って気分のときはがんばればいい。でも、気力や体力の限界を超えているのに『もっとがんばらなきゃ!』って思ってしまって体を壊したり、心を病んだりする人が結構いるし、それはもったいないことだと思う」(phaさん)

“がんばる”にしても、そのがんばり方が精神論や根性論になっていないか、警笛を鳴らしています。phaさんは、プログラマのラリー・ウォールさんの言葉「「〈怠惰Laziness〉〈短気Impatience〉〈傲慢 Hubris〉は、プログラマにとっての三大美徳である」を引用し、怠けることがなぜ美徳なのかを次のように分析。

●怠け者
 仕事を早く効率的に終わらせられるかを真剣に考える
 →新しい発想を生む

●働き者
 面倒くさいことがあっても、体力や根性でなんとかしてしまう
 →体力と精神論で解決してしまう

がんばること、働き者が決してよくないわけではありません。ただ、有意義にがんばることができていますか? その内容や質を今一度、検証してみましょう。もし、「今、私、闇雲にがんばっていたかもしれない」と思うなら、立ち止まってみてください。

ほどよく力を抜くヒントやアイデアとして、phaさんは次の9項目をリストアップしています。

1.だるさを無視しない
2.元気でいつづけない
3.自分を大きく見せない
4.睡眠を削らない
5.一人でやろうとしない
6.すぐに決めない
7.イヤなことをしない
8.土日を特別視しない
9.一ヵ所にとどまらない

今回は
 ●元気でいつづけない
 ●自分を大きく見せない
 ●一ヵ所にとどまらない
の3つの項目について、ポイントを紹介します。

「元気でいつづけない」。休むことに罪悪感を持たない。エネルギー充電の機会と捉える

「ずっと途切れなく活発に活動していると、疲れたり無理が溜まったりして潰れてしまうから、定期的かつ強制的に休む時期があるのはよい」とphaさん。

「休みの時期=忙しい日々での立ち止まる時間」を持つことで、身の回りの整理やこれまでの振り返り、惰性で続けている習慣(無駄遣いや飲酒、ジャンクフードなど)の見直しができるので、自分に必要のないことやモノをリセットできるからです。

特に、身体の不調を感じたり、風邪など病気になったりしたときは、無理をせずに休むこと。「病気の症状というのは体が自分に教えてくれるSOSみたいなものだから、不調には逆らわず、病気のときはゆっくり休んだほうがいい」(phaさん)

コロナ禍以前に比べると、感染を広げないように身体に異常があれば休むことがスタンダードになってきているかもしれません。しかし一方で、在宅で仕事ができるようになったので、よりがんばりすぎてしまっている人もいるのではないでしょうか。無理をせず、しんどさを無視し続けないことが、疲れを蓄積させて爆発させないポイントです。

「自分を大きく見せない」。他人から期待されないほうが気楽!

「他人から期待されないほうが自分の好きなように行動がしやすい」「『この人はこういうことをやってくれるはずだ』とか『この人に任せよう』みたいな期待を押し付けられずに済む」とphaさん。

どこか自分を大きく見せようとしたり、他人から「すごい!」と褒められたいと思ったりしていませんか? 自分の実力以上の評価を求めているから、疲れるのかもしれません。

phaさんは「他人に下に見られることを恐れる必要はない」と言います。誰しも自分が世界の中心で、自分の価値観が絶対的な基準であるのは当たり前だから、他人の世界で評価されることは気にしなくてもいいことです。何より「自分をわざわざ大きく見せることをしなくても、自然な自信を持てるような状態を目指していこう」とphaさん。

等身大の自分でいれば、無理難題を押しつけられて、がんばりすぎてしまうことも少なくなります。

「一ヵ所にとどまらない」。別の環境に身を置くことで、現状を変える力に

「ときどき遠く離れた場所に行って、根本的に別の環境に身を置いてみるのがいい」とphaさん。

経営コンサルタントの大前研一さんの「人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える」「最も無意味なのは、『決意を新たにする』ことだ」という言葉を引用し、「普段の生活で目にする、住んでいる家や街やまわりにいる人たちが、思考や発想の自由さを制限する」「何かに行き詰まったり、何かを変えたいと思うときは、『気持ちを入れ替えてがんばろう!』と精神論で自分を変えようとするよりも、まわりの環境を変えたほうがいい」と提案します。

一気に大きく変化するためには、引越しや転職などがベスト。しかし、大きく変化し続けることは大変ですので、「旅行に出てみるくらいが試しやすくていいと思う」「人は何かものを考えるとき、『そのときに自分がどこにいるか』という地理的な条件に結構左右されるものだ」とphaさん。

普段、暮らすまちを中心に考えてしまいがちですが、その他の都道府県、さらに海外に行くと、自分にとっては当たり前の習慣がローカルルールであったことを思い知ることも。そういった一つひとつが思考や発想、可能性を広げ、変化を起こす力になるでしょう。

今回紹介した「行動をラクにする 努力しないリスト」のまとめ

●「元気でいつづけない」。休むことに罪悪感を持たない。エネルギー充電の機会と捉える
●「自分を大きく見せない」。他人から期待されないほうが気楽!
●「一ヵ所にとどまらない」。別の環境に身を置くことで、現状を変える力に

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