いざに備えて 「自助」の充実を 備蓄を見直そう
防災・減災には行政による「公助」、地域における「共助」と並んで、我が家の「自助」も必要不可欠だ。自助において大切なのが備蓄で、災害時には食料品や日用品の購入が難しくなる状況が予想されるため、普段から用意する必要がある。
「防災よこはま」(第4版)によると、備蓄すべき生活必需品などの量は最低3日分。可能であれば1週間分用意することが望ましい。家族構成に応じて必要なものを備えることも重要だという(詳細は左表)。
備蓄における考え方の一つが「ローリングストック」(循環型備蓄)だ。これは普段の食品を少し多めに買い置きして、古いものから消費。消費した分を買い足す手法で、常に一定量の食品が備蓄されている状態を保つことができる。災害が発生した時に、肝心の備蓄食料が消費期限切れで食べられない状態に陥ることを防げる。
在宅避難
災害時に自宅で避難生活を送る「在宅避難」。地域防災拠点などの避難所はスペースや物資が限られているため、自宅やその周辺の安全が確認できている時は、在宅避難も選択肢の一つとなる。
在宅避難には適切な備蓄に加えて、家具の転倒防止器具の設置や通電火災対策など、自宅の安全対策を進めることも重要だという。