38歳、介護職の《リアル貯金額》。早期退職を考えています。今の資産で大丈夫ですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【38歳 男性】
【貯蓄額】38歳、男性の場合
プロフィール
38歳、男性
介護職、年収450万円
母(76歳)と2人暮らし
【相談内容】セミリタイアしたい……。貯金と投資のバランスをどうする?
「定年前にセミリタイアしたいため、今のうちに資産を増やすつもりです。現在の資産の中で、貯金と投資の割合をどれぐらいにしたらよいでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代単身世帯の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円です。
質問者さんの資産額は約1,670万円で、これは平均貯金額の約2.8倍、中央値の約16.7倍となります。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
セミリタイアに必要な資産配分のポイント
現在の資産バランスを整理する
まず、質問者さんの現在の資産を確認すると、以下のように分配されています。
・預貯金:700万円(約40%)
・株式:230万円(約13%)
・債券:200万円(約11%)
・投資信託:240万円(約14%)
・生命保険:300万円(約17%)
全体的に見ると、安定性の高い預貯金と生命保険が大きな割合を占めています。
一方、投資にまわしている資産は約38%程度となっており、セミリタイアを目指すにはもう少し積極的な運用が必要といえるでしょう。
資産配分の目安
セミリタイアを目指す場合、長期的に成長を見込める資産への配分を増やすことがポイントです。
ただし、収入源が減るリタイア後も安定して生活できるよう、安全資産とのバランスも考える必要があります。
・ 株式や投資信託(成長資産):50〜60% 長期的に資産を増やすため、インデックスファンドや全世界株式のような分散型商品がおすすめです。
・ 債券や預貯金(安全資産):30〜40% 債券や現金を増やすことで、生活費に困らない安心感を得られます。
・ 生命保険:見直しの余地あり 貯蓄機能のある手数料が割高な保険を解約し、投資にまわすことを検討してみてください。必要な備えは掛け捨ての保険で補いましょう。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の約2.8倍、中央値の約16.7倍です。
・セミリタイアを目指すなら、積極的な資産運用を意識してみてください。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。