初日の出の拝み方。正しいやり方を知って新年の幸せと健康を祈願しよう
知っているようで意外と知らないのが年末年始のマナー。年賀状や初詣、お年玉など、年末年始には古くからの行事や習慣、しきたりがたくさんありますが、「正しいやり方は知らない」「やっているけど理由は分からない」ということも多いはず。知らなくて恥をかいた...なんてことのないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞きました。今回は、初日の出の拝み方についての作法をご紹介します。せっかく早起きして出かけるなら、正しいやり方ですがすがしい新年を迎えましょう!
初日の出を正しく拝んで幸先よく新年を迎えよう
毎年元日の早朝には、宮中で「四方拝」という儀式が行われ、天皇が四方を拝し、国家安泰と五穀豊穰を祈ります。
それが一般にも広がり、明治以降から初日の出を拝むことが盛んになりました。
「太陽を拝む時は、神社と同じように2礼2拍手1礼をします。その際、息を吸いながら深くお辞儀をして、止まったところで息を吐き、再び息を吸いながら元の姿勢に戻ります。これを礼三息(れいみいき)といい、どんな相手に対しても折り目正しく、また自分の心を安定させる効用もあります」(岩下先生)
初日の出を拝む際は、新年の幸せと健康を祈願するとともに、年神様への感謝も忘れずに。
これまで手を合わせはするものの、拍手や呼吸法まで意識することはなかったかも。正しい作法で初日の出を拝み、気持ちよく新年を始めましょう。
文/さいとうあずみ