「ガスの元栓」は“常に閉める”が正解?「意識してなかった」「知らなかった」
毎日の料理に欠かせないキッチンのガスコンロ。使い終わった後、ガスの元栓は閉めていますか? 「また後で使うし……」と開けっ放しにすると、危険をともなうかもしれません。ここでは、開けるべきか閉めるべきか迷いがちな「ガスの元栓」の正しい取り扱い方についてご紹介します。
ガスの元栓は“使い終わったら”閉めて!その理由は……?
ガスの元栓は、使うとき以外“閉めておく”のが基本です。もちろん、最近のガス栓は開けっぱなしにしていても安全設計が働いて、ガス漏れが起きないような構造になっているものも多くあります。
しかし、リスクがゼロになるわけではない以上、使わないときはガスの元栓を閉めておく習慣が大事です。
定期的に点検を!ガスの元栓「セルフチェック」のすすめ
ガス漏れを防ぐためには、元栓を閉めるだけでなく定期的な点検が必要です。ガスの元栓を閉めていても、元栓そのものが劣化しているとガス漏れのリスクが生じます。
ご自宅のガスコンロに問題がないか、次のセルフチェックを行いましょう。
1.ゴム管
ガス栓に接続されているゴム管は、経年劣化や不意な動きで緩んだり、外れたりすることがあります。ガス栓が開いたままだと、その瞬間にガスが漏れ出して火災や中毒の原因になることも……。予期せぬ事故を防ぐためにも、定期的にゴム管の状態を確認すると安心です。
2.ガスホース
ガス栓につながっているガスホースも消耗品です。使用年数が長くなると、ガスホースもしだいに劣化して古くなります。
ガスホースからのガス漏れが起きないよう、ホースが裂けたり穴が空いたりしていないかもチェックしてください。
ガス栓を閉めるひと手間とセルフチェックで事故を防ぐ
忙しさの中で、忘れがちな「ガス栓を閉める」習慣。しかし、そのひと手間が思わぬ事故を防ぎ、大切な家族の命を守ることにつながります。
調理などの後には、火を消すだけでなくガス栓もチェックする習慣をつけて、安心・安全な暮らしを守っていきましょう。
注意!「ねじ式ガス栓」はむやみに開閉しないで
キッチンのガス栓と違い、給湯器などに使われている「ねじ式ガス栓」は、通常の使用ではガス栓は閉めずに設置したままが望ましいとされています。むやみに開け閉めを繰り返すと、グリス劣化につながる可能性がありますので注意しましょう。
ただし、災害時やガスの異常を感じたときには、ガス栓をしっかり閉めておくことが大切。ガスによる二次被害を防ぐためにも、いざというときの対応はしっかり覚えておきましょう。
また、ねじ式のガス栓を外したり交換したりする作業は、資格を持った専門業者のみが行える作業です。安全のためにも、自己判断で触らず、異常があればガス会社や専門業者に相談してください。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア