あえてアシスト機能には頼らない…声優・神代知衣さんのこだわりとは?
石井正則(七代目自転車名人)と疋田智(自転車博士)がいろんな角度から自転車の魅力を発信する番組。今週の「ポイント オブ サイクルトーク」ゲストは、声優の神代知衣さんです。
神代さんは山口県下関市のご出身。子どものころには日本舞踊を習い、山口芸術短期大学では絵を専攻されていました。その後、個性的な声を活かそうと上京し、声優専門学校に進学。1984年、アニメ『チックンタックン』で声優デビューを果たされました。代表作には、『おぼっちゃまくん』の御坊茶魔、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の三国藤吉、『きかんしゃトーマス』のパーシーなど、記憶に残る数々のキャラクターがあり、多くのファンに親しまれています。
そんな神代さんが初めて手にした自転車は、小学6年生のときにお父さんに買ってもらった、真っ赤な一台。ちょうど日本が高度経済成長期を迎え、暮らしが豊かになってきた頃だったそうです。「自分だけの自転車」を手にした喜びは格別で、夢見心地だったと振り返られていました。さっそく練習し、比較的スムーズに乗れるようになったとのことです。
現在は、ママチャリを愛用。最近は「ママチャリ=電動アシスト自転車」とイメージしがちですが、神代さんには「アシスト機能には頼らない」というこだわりがあります。「自分の力で加減して乗る。坂道なら立ち漕ぎ。私自身がギア」と語り、普段からギアは「5」に固定。そんな重めのギアで、演歌を口ずさみながら坂を登るのが、ご自身のスタイルだと話してくださいました。
また、思い出深いママチャリについても語ってくださいました。それは、30年以上前、お子さんの送り迎え用に購入した「ふらっかーずComo」。「このモデルは画期的で、子どものお尻がハンドル軸の真ん中に来る設計になっていて、左右にハンドルを切っても自転車がふらつかない。だから『ふらっかーず』なんです」との疋田さんの解説もありました。
現在もアフレコスタジオへは自転車で向かわれるそうで、役柄によって服装も変えるとのこと。たとえば、美しい女性の役を演じる日はロングスカートで出かけるそうです。かつてはスポーツタイプの自転車にも乗っていたものの、ロングスカートとの相性が良くないため、現在は前から乗れるママチャリに落ち着かれたとのことでした。
そんな神代さんは坂本千夏さん、伊倉一恵さんとのコーラスユニット「ギャロップ」としても活動。7/26にファイナルライブを開催するそうです。
(TBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」より抜粋)