結露が出たらエタノール!【結露対策3パターン】
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。
新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
ゲストはこの番組の月1レギュラーで、1500種類以上の掃除用具を使った、家事・掃除アドバイザーの藤原千秋さん!
【お掃除カレンダー】
1月におすすめのお掃除冷凍庫のお掃除 そして、ラグや畳の拭き洗い!
・冷凍庫の掃除
冷凍庫のお掃除ですが、まずは掃除をする前に、冷凍庫のなかの食品たちを取り出して、レジ袋とかビニール袋にどんどん入れていきましょう。食品をひと通り取り出し終えたら、気温の低い玄関先なんかに置いておきます。
この時期に冷凍庫掃除をオススメする理由はまさにここで、寒さのおかげで、冷凍していた食品が、お掃除をする30分ほどの時間では、全然溶けないというのが大事。
そして、冷凍庫のお掃除についてですが、最近の冷蔵庫は、引き出し部分のトレイだけを取り外せる仕組みになっているものが多いです。
こちらをガポっと取り外していただいて、そのままお風呂場に持っていってください。
冷凍庫には、食品から漏れ出た液体汚れとか、意外にホコリ・髪の毛の汚れなんかも溜まっていることが多いので、まずは、普段シャワーで使うような40~41℃のお湯で、汚れを簡単に洗い流しましょう。
新しいスポンジを使って、食器用洗剤と併用しながらトレイの汚れを落としていきます。
20分くらい乾かしておき、水滴が落ちきったら冷凍庫に戻して大丈夫です。
冷蔵庫本体のほうの、トレイを引っかけていた枠の部分に関しては、トレイを乾かしている時間に、お湯を絞った布で拭き掃除をしておきましょう。
さらに時間があれば、「もう食べないだろう」という、冷凍していた食品も捨てられればベストです。
・ラグや畳の拭き洗い
やはり冬の時期は、温かいところ、つまりリビングのラグ・マットのうえに滞在する時間が増える時期ですので、一度掃除をしておくと、気持ちよく過ごせるかと思います。
拭き洗いは、よく温泉とかでもらえるような「薄手のタオル」で、ラグの毛を“毛羽立たせるように”拭いていくのがポイントです。
水に濡らして絞ったタオルをレンジでチンして、ホカホカ温かい状態にしてから使うと、皮脂・油の汚れも落ちやくなるのでオススメです。
さらにキレイにしたいという方は、オシャレ着用の洗剤を、実際に服を手洗いするときくらいに薄めて、そこにタオルを浸し、絞ってそのまま拭き洗いしましょう。
この方法だと洗剤成分がラグ・畳に残ったままになるので、洗剤を使用した拭き洗いのあと、水に浸して絞ったタオルで、仕上げの拭き洗いをすることもお忘れなく!
「結露対策」
気温の低い時期に注意したいのが「結露」。
乾燥しがちなこの時期は、室内の温度と外気温の差で結露が発生しやすいほか、乾燥対策として加湿器を使用している場合、さらに結露ができやすい状況が生まれます。
窓ガラスにびっしりと冷たい水滴、カーテンも気づけばビチャビチャに…。悩んでいる方も多いんじゃないでしょうか。
結露を放置したままにしていると、窓やサッシ、それらに接する壁や床の部分が、湿りによって腐ってしまったり、冬の乾燥した時期でもカビが発生したりと、「気づいたときには遅かった…」というような弊害も生まれてしまうんです。
お掃除は、「健康に害を与えてしまう可能性があるところの掃除のほうが、優先度が高い」という考え方があるので、そういう意味でもカビが発生してしまう前に優先的に結露への対策をしておきたいところです。
対策①「まずは結露が出やすい窓を把握!すでに結露が出ていたら、エタノールで掃除をしよう!」
基本的には暖房を使用することが多いリビングの窓、そして、寝るときに加湿器を運転したままにしておくことが多い寝室。この2カ所を重点的に確認しておきましょう。部屋の構造によっては、キッチンや玄関ドアにも発生することがあるので、一度、家中を確認しておくと良いかもしれません。
結露が発生している窓は、将来的にカビが発生する可能性が高いので、いわゆるキッチン用のものでも大丈夫なので、消毒用のエタノールで掃除をします。
・まずは、使い捨ての古い布なんかで水滴を拭き取ります。
・その後、使い捨てのキッチンペーパーやマイクロファイバークロス窓使って、ガラスを上から下まで、特に足元のサッシ部分を念入りに、エタノールをスプレーしながら拭き掃除していきましょう。
・毎朝、結露を拭き取らなくても、週に1回ほどこの掃除をしておけば、カビが発生するリスクは一気に下がるので、できるときに掃除するのをオススメします。
対策②「窓ガラスに結露を発生させないためには、断熱用カーテンを活用させよう!」
さきほどの、エタノールの拭き掃除をしたあとに是非試してほしい結露対策です。そもそも結露を発生させなければ、掃除する頻度自体もグーンと下がるので、予防としてもやっていただきたい!
それが「断熱カーテン」を使う対策方法。ご自宅ない場合でも、100均なんかを探すと薄いタイプのものが販売されていますので、ぜひ探してみてください。
・具体的には、窓のほうから「ビニール製などの断熱カーテン⇒薄いカーテン⇒厚手のカーテン」の3層構造になるように配置します。
・このとき、断熱カーテンの裾が「床について余る」くらいの長さを意識して断熱カーテンを取り付けてください
・断熱カーテンで“窓側のほうは冷たい空気”、“部屋の中のほうは温かい空気“と、温度差のある空気を完全にすみ分けをすることで、結露の発生を抑えることができます。
・そういった意味で完全に冷たい空気を遮断できるよう、断熱カーテンの丈は長めを意識してもらえると良いかと思います。
対策③「人から出る湿気も結露の原因に!寝具を乾燥させて結露を防ごう!」
人から出る湿気も結露の原因になるってご存じでしたか?「結露」は空気中の温かい水蒸気が冷やされて水滴になる現象のことなので、実は、寝ているときの“布団の中の温かい空気”も結露の原因になるんです。
・対策はいくつかあるんですが、まず1つは、いつも使っている布団に、1週間から10日に1回を目安に、風を通すようにしましょう。
・本当は「布団やマットをこまめに洗濯しましょう」と言いたいところなんですが、やはりこの時期に「こまめな洗濯を」とは提案できない時期でもあります。
もし、自宅にホットカーペットがあるという方は、ホットカーペットの上に布団を3時間ほど置いてくと、湿気がなくなるので、この方法もオススメです。
湿気を含んだまま、床やベッドに置いておくと、布団の中で結露が発生してカビが生えてしまうきっかけを作ってしまうので、とくに意識してほしいポイントです。
・「除湿シート」を使った方法も効果的です。
・ベッドを使用している方は、ベッドのすのこ部分とマットの間に。床に布団を敷いている方は、床とマットの間に除湿シートをあらかじめ配置しておくと、結露が発生しにくくなります。
・さきほどの布団を乾燥させる対策と合わせると、さらに結露の発生を防ぐことができます。
・もしすでにベッドの木の部分がカビて黒くなっていた場合は、こちらも消毒用エタノールで拭き掃除をしてください。
一度黒くなってしまった部分がもとに戻ることはないんですが、この掃除でカビ自体は死滅させることができす。たまに、カビの黒い汚れを落とすために塩素系の漂白剤を使ってしまう方がいるのですが、室内で塩素ガスも発生して危険なので、絶対にやめてください。
もし、薬剤をいたくないという場合は、100℃の蒸気が出るようなスチーマーをカビになっている木の部分にあてることで、カビを死滅させましょう。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)