「カビキラー」の実はやってはいけない“3つのNGな使い方”「劣化するリスクがあるんだ」「気を付ける」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。塩素系の強力なカビ取り剤といえば「カビキラー」。頑固なカビも根こそぎ除去できる、パワーのある洗剤です。しかし、使い方によっては素材が劣化することも。そこで今回は、じつはやってはいけない「カビキラーのNGな使い方」をご紹介します。
NGその1.布のカビ取りに使う
カーテンや服など、布製品にもカビが生えることはありますよね。カビキラーを使えば黒い斑点のようなカビも簡単に除去できる場合もありますが、実際には使用NGです。
カビキラーには次亜塩素酸ナトリウムが含まれており、この成分が布につくと色柄が抜ける恐れがあります。それだけでなく、繊維が傷んだり塩素臭が残ったりとリスクが多いです。
布にできるカビ汚れは、衣類用の酸素系漂白剤を使うとある程度キレイになります。ただし、すべて除去できるとは限らないため、カビ防止の対策も行いましょう。
NGその2.フローリングに使う
フローリングにカビが生えた場合、すぐにカビキラーを頼るのはおすすめできません。塩素系漂白剤を使うと、フローリング表面の特殊加工がはがれる可能性があるためです。
塗布後に水で洗い流す必要があるカビキラーは、木材など洗剤が染み込む恐れのある素材も使用NG。フローリングが変色・変質するなど、劣化の原因になります。
フローリングを含む木の素材に生えたカビは、アルコールや専用のカビ取り剤を使用しましょう。素材へのダメージを最小限におさえながら、カビだけを落とします。
NGその3.ゴムパッキンに長時間つけ置きする
お風呂場のドアなど、ゴムパッキンのカビ取りに便利なカビキラー。根を深く張ったカビにも有効ですが、しっかり落としたいからと長時間つけ置くのは間違いです。
カビキラーの放置時間は、10~15分が目安。規定時間を守らないと、カビは除去できたとしてもゴムパッキンそのものが傷みます。割れたり縮んだり劣化するリスクをともないますので、置く時間はきちんと守りましょう。
カビキラーの使い方を見直そう
カビは家中に発生する、厄介な汚れ。だからこそ、カビキラーの乱用には注意しなくてはなりません。
使う場所・時間はきちんと守り、正しい方法で掃除に活用しましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア