「湯田温泉のある暮らしを楽しむ」 湯田温泉こんこんパークがオープン
山口市が整備を進めてきた「湯田温泉こんこんパーク」(山口市湯田温泉5)が、6月1日にオープンした。場所は、湯田地域交流センターの南側周辺で、「老人憩の家『寿泉荘』」や山口市児童文化センターの跡地。県道204号線「湯田温泉バス停」からは北へ徒歩約6分の住宅街にある。
多くの市民が日常的に湯田温泉を訪れ、温泉のある暮らしを楽しみ、さまざまな交流ができるような公共空間を目指して設置された。コンセプトは「湯田温泉の恵みと大屋根で広がる豊かな暮らしの拠点」。多世代が「あそびば~イキイキ遊ぶ」「まなびば~ワクワク学ぶ」「たまりば~ノビノビ過ごす」ように利用してもらうことをイメージしている。総工費は約42億円。
施設は、①交流棟と②温浴棟の二つで構成。
①は、施設の目玉である大屋根の「こんこん広場」(868.32平方メートル)、セミナーや会議利用等のできる「多目的スペース・多目的室」(258.27平方メートル)、足湯カフェや飲食・物販の「温泉交流スペース」(355.15平方メートル)、子どもが遊べ、飲食もできる「2階デッキスペース」(1195.66平方メートル)などを備えている。
②には、趣の異なる2種類の大浴場「空の湯」「森の湯」(180.22平方メートル)と、二つの貸し切り風呂(63.25平方メートル)、「畳コーナー」などの休憩室(206.14平方メートル)がある。
そして屋外には、白狐の形をした大型遊具なども備えた「芝生広場」(917.53平方メートル)と、ミスト噴出やライトアップ機能を持つ正面玄関前の「噴水広場」(535.90平方メートル)が置かれている。
4カ所設置されたトイレは、身障者向けはもちろん、子ども向けも完備。公衆無線LANサービスも全館提供されており、観光客向けにコインロッカーも置かれている。また、屋外の給水所は、マイボトルに簡単に水を補充できる設計になっている。
同施設の指定管理者「湯田温泉にぎわい創出共同企業体」は、オープン直後の利用状況について「居心地の良さを感じてもらっており、朝早くから夜の時間帯まで、長時間を過ごす人も多い。また、子育て世代から児童・生徒、年配者まで、来場者の年齢層も幅広い」と話している。
営業時間は、交流棟が午前9時から午後10時、温浴棟が午前6時から午後8時まで。休館日は、前者が第1・3火曜と年末年始で、後者は毎週火曜と年末年始。施設の予約は、公式ウェブサイト(https://konkon-park.com/)から。
駐車場は現在整備中で、11月の完成予定だ。それまで、プラザホテル寿跡地に臨時駐車場が設けられている。「満車の時は、近隣の有料駐車場を利用して」と同施設。