プロ野球新人王は巨人・船迫大雅と西武・武内夏暉 武内は得票率9割以上の大差で選出
船迫大雅「これを自信にして来年も頑張りたい」
プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が26日に行われ、今季の最優秀新人選手賞(新人王)はセ・リーグが巨人・船迫大雅投手(28)、パ・リーグは西武の武内夏暉投手(23)に決まった。得票数はセが有効票数302中、船迫が「190」で、次点は広島・黒原拓未投手の「41」。一方、パは有効票数259中、武内が「242」、次点はオリックス・古田島成龍投手で「16」と大差での選出となった。
巨人からの新人王選出は2022年の大勢投手以来2年ぶり21人目。今季4年ぶりのセ・リーグ制覇に貢献した船迫は受賞を受け「これを自信にして来年も頑張りたい」と胸を張った一方で、「シーズン全試合ベンチ入りできたが、苦しいことばかりだった」とフルシーズン戦うことの過酷さも実感したシーズンとなった。
来季に向け「リーグ優勝できたが、日本一にはなれなかったので、来年は日本一になれるよう頑張ります」と力強く誓った。
船迫は聖光学院高から東日本国際大、西濃運輸を経て2022年ドラフト5位で巨人に入団。ルーキーイヤーの昨季シーズン中盤から36試合に登板して防御率2.70をマークすると、2年目の今季もチーム3位タイの51試合に登板して4勝0敗22ホールド、防御率2.37とフル回転の活躍でペナント制覇に大きく貢献した。
武内夏暉「来季が勝負、より責任感を持って戦っていきたい」
一方の武内夏暉は八幡南高から国学院大を経て2023年ドラフト1位で西武へ入団。プロ初登板となった4月3日のオリックス戦で7回1安打無失点の快投を見せ、新人一番乗りでプロ初勝利をマークすると、その後も開幕5連勝を飾るなど新人離れした投球を披露。9月16日のロッテ戦ではプロ初完投を初完封で飾り、球団新人左腕最多となる8勝目を挙げた。
今季最終登板となった9月30日の日本ハム戦で8回無失点と好投し、球団では2007年の岸孝之(現楽天)以来、17年ぶりとなる新人2桁勝利と規定投球回到達を達成。最終的に21試合に先発して10勝6敗、リーグ2位の防御率2.17の好成績を残し、即戦力の期待に違わぬ活躍を見せた。
受賞を受けて左腕は「入団した時から新人王を目標にしていたので、それが叶ってとてもうれしい」と喜びを口にした一方、「来季が勝負だと感じているので、より責任感を持って戦っていきたい」と引き締まった表情で語った。
パ・リーグでルーキーが新人王に輝いたのは、2017年の西武・源田壮亮以来7年ぶり。西武からの新人王選出は、2022年の水上由伸投手以来2年ぶり17人目(前身球団含む)となった。
新人王の投票結果は以下の通り。
○セ・リーグ
船迫大雅(巨人)190票
黒原拓未(広島)41票
浅野翔吾(巨人)8票
田中幹也(中日)8票
度会隆輝(DeNA)4票
又木鉄平(巨人)2票
富田蓮(阪神)2票
西舘勇陽(巨人)1票
岡留英貴(阪神)1票
門別啓人(阪神)1票
石田裕太郎(DeNA)1票
該当者なし 43票
○パ・リーグ
武内夏暉(西武)242票
古田島成龍(オリックス)16票
古謝樹(楽天)1票
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記事:SPAIA編集部