最高時速は300キロ超!?異次元のスピードの中で走るドライバー22人のうちの一人は沖縄出身”平良響”
2025年、国内最高峰のフォーミュラカーレース「スーパーフォーミュラ」に挑んでいるのが、沖縄市出身のレーシングドライバー平良響選手だ。 複数のカテゴリーで構成されている国内のフォーミュラカーレース。最高峰のF1をめざすうえでの登竜門が、国内トップカテゴリーのスーパーフォーミュラだ。 最高時速は300キロ超、異次元のスピードの中で瞬時の判断力やドライビングテクニックが試される。2025年では、このカテゴリーで走るドライバーは22人。 スーパーフォーミュラに沖縄初のレギュラードライバーとして挑む平良選手。2025年3月5日の開幕戦ではトップ選手との歴然とした差を目の当たりにした。 沖縄県読谷村の小さなサーキットで幼いころから腕を磨き、ついに国内最高峰で最速のレースにまで登りつめた。
最高峰レースでのレギュラードライバー
平良響選手 「トップレーサーの一員にやっと辿り着けて、ここからという感じがあるので始まりの年だなと思います」
2024年、代役としてデビューを果たしたスーパーフォーミュラ。2025年はレギュラードライバーとして挑む。多くのモータースポーツファンが駆けつける中、2025年3月8日、三重県の鈴鹿サーキットで開幕戦に臨んだ。
予選を踏まえ決勝では21番手からのスタート。 国内トップレベルの22人のドライバーが激しいバトルを繰り広げる中、クラッシュする車もありレースは波乱の展開となった。
ほかの車との接触もあった中、平良選手は15位でフィニッシュ。3月9日の第2戦でも17位と上位に食い込むことはできなかった。 平良響選手 「第1戦、第2戦を終えて率直な感想としては結構悔しいし、厳しいものになりました。やっぱり最高峰のカテゴリーでうまくはいかず、結構予選でも決勝でもパフォーマンス不足で後方に沈んでしまった感じです」
最高峰レースで見えた光
平良響選手 「しっかり順位を上げていくタイミングでオーバーテイクできたのは非常にポジティブで、自分が持っている持ち味の“前に人がいたら絶対に抜く”という粘り強い走りができたのかなと思います」 同じ車両やタイヤを使うスーパーフォーミュラでは、ドライバーの実力はもちろん車高などミリ単位での調整がタイムの差につながるため、チームの戦略が重要だ。
平良響選手 「まずドライビングもそうですが今回しっかりデータを持ち帰って、エンジニアと一緒にたくさんコミュニケーションをとって速い車を作っていきたいなと思います」
国内最高峰のレースで闘う平良選手の胸にはいつもふるさと・沖縄への思いがある。 平良響選手 「沖縄のモータースポーツを盛り上げていくためにというのはずっと思っていたことなので、そこは忘れず気持ちを持って走っています。レギュラーとして1年目ですけど、しっかり最終的には表彰台に乗れる結果を出していきたいなと思います」