名古屋港での夜のぶっこみ釣りでアナゴ7匹手中 カップ焼きそばを食べると魚が釣れる?
昨年の秋から釣れていた愛知県・知多半島の大野海岸周辺で、アナゴが釣れなくなった。昨年もちょうど2月下旬ぐらいから海底に海藻が生い茂る状態となり、アナゴが釣れなくなった。
大野海岸でアナゴ狙い
3月8日に大野海岸周辺へアナゴ狙いで釣行したが、ボウズ。その後ちょうど伊勢湾を挟んで反対側にあたる三重県・四日市港にも釣行したが貧果だった。
アナゴはどこへ行ってしまったのだろう。この答えを求めて、昨年実績があった名古屋市港区の名古屋港へ、3月19日に釣行した。
3月に入ってから暖かい日と寒い日が交互にくるようになり、この日は低気圧が通過した直後で冬型の気圧配置が強まって、日中は北西の季節風が吹き荒れた。この強風が夕方ぐらいに少々弱くなったので、この機に合わせて釣行した。
翌日は春分の日で会社も休みとなるため、会社から帰宅し早々に準備をして夕食もとらずに、自宅を午後7時ぐらいに出発した。
気温は9度だったが、釣りを終えた午後11時ごろには5度でとても寒かった。さすがに夕食抜きだと途中で空腹になるので、釣りの合間に食事をとるためにカップラーメンとお湯を準備してもらい、釣り場へと持参した。
途中イシグロ鳴海店でアオイソメを購入し、釣り場へは午後8時ぐらいに到着した。釣り人はまばらではあるが、2組が釣りをしていた程度で少ない。日中は強風でしかも寒いので、これらのコンディションを考えて敬遠しているのかもしれない。釣り場に到着して、早速準備を始めて仕掛けを投入する。
2本ザオに本命ヒット
この日サオは2本とした。仕掛けを投入して10分ぐらいしてから仕掛けを回収すると、アオイソメが取られていた。「何かいるな……」と期待が膨らむ。
近距離、20mぐらいに仕掛けを投入すると、オモリが海底に引っ掛かる感触がある、カキのような貝が散らばっていて、これらがオモリやハリに引っ掛かるようだ。
この状況だとアナゴは期待できないので、50mぐらい先に仕掛けを投入する。2投目にサオの穂先がわずかに動いた。何か食っている。すぐには上げず、2分くらい様子を見ていたところアタリが継続していたので、アワセを入れて回収すると重量感を感じるが、あまり抵抗しない。表層で細長い魚影を見えた。久しぶりのアナゴだ。
それなりの重量感はあったが、あまり抵抗することなく表面から簡単に引き抜いた。その後、30分ぐらい時間を空けて再びアナゴをキャッチ。30分間隔ぐらいでアタリがある。3回目は回収中の重量感はあったが、途中で軽くなってバレてしまった。
カップ焼きそばがおいしい
他では釣れなくなってしまったが、ここまでで3回のアタリで2匹をキャッチ。どうやら名港のアナゴは健在であるようだ。ここでアタリが遠のいたので、遅めの夕食をとることにした。
監視を継続しながら持参したカップ焼きそばにお湯を注ぎ、準備を始める。普段はあまり食べないが、釣り場で食べると不思議とおいしい。特に寒い時期に食べるカップ焼きそばはおいしい。
合計7匹キャッチ
食べている間にアタリがあり、食事を中断して仕掛けを回収すると良型のアナゴ。素早くハリから外してバケツに移す。食事を再開すると再びアタリがある。やむなくまた食べるのを中断して仕掛けを回収する。
何か別のことをやっているときに限って、不意にアタリがある。釣り人あるあるかもしれない。11時までリリース含め、7匹の釣果。もう少し時間をかけてツ抜けを達成したかったが、ここで納竿とした。
伊勢湾内には場所は限定されるが、アナゴはいる。名港はそのひとつで他にもいると思うので探してみたい。
<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年2月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。