【小田原 イベントレポ】WORLD P-1 GRAND PRIX 2025 小田原大会 - ピックルボール愛好家待望の真夏の祭典!
全世界で一大ムーブメントを巻き起こしている「ピックルボール」日本最大規模の大会が、2025年8月17日(日)小田原アリーナで開催されました。
WORLD P-1 GRAND PRIX 2025 小田原大会
ラケットを初めて握ってもすぐにラリーができ、上達を実感できるのが特徴のピックルボールは、どの世代からでも気軽に始められるスポーツとして人気を博しています。
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ピックルボールとは
ピックルボールは、バトミントンと同じ広さのコートに、テニスよりやや低い高さ90cmほどのネットを張り、卓球のラケットより一回り大きい「パドル」で、穴の開いたプラスチック製のボールを打ち合うスポーツです。
ワンバウンドさせるストロークやボレーなど、フォームやショットの全体的なイメージはテニスに似ていて、ダブルスで行われることが一般的です。
簡単でシンプルですが、激しすぎず緩すぎずという運動量のバランスがちょうど良いのも魅力。
また、軽いプラスチック製のボールを使うため打感の重みを感じず、ご年配の方から小さい子供たちまでプレーしやすく、男女間でも筋力差の影響が少ないことも人気の理由です。
競技人口は昨年の5倍増に
日本での競技人口は、昨年より5倍ほど増えた約4.5万人と推測されています(全米の競技人口は約1,360万人を記録)。
近年では、ソフトテニスで大学時代世界一となり、日本リーグ10連覇を成し遂げたトップアスリート船水雄太選手が、ピックルボールとの二刀流に挑戦し、日本人初となる米国「United Pickleball Association (UPA)」と専属契約を締結。ソフトテニス選手として活躍しながら、ピックルボールでもメジャーリーグ選手を目指し、世界一という夢に向かって挑戦し続けるというニュースが話題を呼びました。
国内推定4.5万人に──Pickleball oneが独自調査を発表株式会社ピックルボールワンは、ピックルボール専門メディア「Pickleball one」のユーザーデータをもとに、日本国内の競技人口を独自に推計。2025年3月時点で、国内のピックルボール競技人口が約4.5万人に到達したと発表しました。
これは、前年(2024年3月時点)の推計値と比較して約5倍の増加にあたります。米国を中心に爆発的な人気を誇るこのニュースポーツが、いま日本国内でも急拡大していることを裏付けるデータとなりました。
参照元:Pickleball One
日本でも各地に専用コートが新設され、昨年には国際大会が開催されるなど、勢いはまだ収まることを知りません。
全世代・全レベルに対応した大会に
この大会は「神奈川県ピックルボール協会」が主催し、男子・女子・混合に分かれ、一般クラス以外に35+・45+・55+・65+と年齢別のカテゴリーが設けられ、誰もが自分の力を試す機会を得られるオープンな大会を目指しました。
その結果、参加者数は当初予定を大幅に上回る574名のエントリーとなり、会場いっぱいに張られた16面のコートで、終日にわたって白熱した試合が繰り広げられました。
地元企業からのサポート
「小田原で開催される初の大きな大会は、ピックルボールメーカーをはじめ鈴廣かまぼこやちぼりスイーツファクトリーなど、地元企業から集まった多くの支援のおかげで開催に至ることができました」と、運営からは感謝の声が届きます。
キッチンカーやショップブースが賑わう
ラケットスポーツといえば多くの人が思い浮かべる、日本を代表する総合スポーツ用品メーカーYONEX。
独自の高品質なカーボン技術を活かして、ピックルボール国内市場に昨年より参入しています。
YONEX:ピックルボール日本市場に参入。カーボン技術搭載パドルを2024年7月下旬より発売
他にも、本場アメリカから直輸入されているオリジナル雑貨店や
国内にあるピックルボール専門店のブースなども賑わいをみせていました。
招待選手として元全米チャンピオンが参戦
一般女子の部では、元プロテニスプレーヤー藤原里華選手と大森万由選手ペアが優勝。
大森選手は、グローバルトッププロ育成プロジェクトに選出されている日本を代表する選手です。
一般男子の部では、元全米チャンピオンであるダニエル・ムーア選手と吉田祐太選手ペアが優勝。
吉田選手も大森選手とともに、グローバルトッププロ育成プロジェクトに選出されています。
優勝選手にインタビュー
ダニエル・ムーア選手は、現在横浜と長野に拠点を置き、トッププロ選手の傍らプロ育成コーチとしても活躍されていて、ピックルボールの普及活動を牽引されています。
「日本でこのように大きな規模の大会ができるようになったのはすごいことだと思います。どんどん新しい人も入ってきて、みんなが勝ちたい!という気持ちを持って取り組んでいて、各地で開催される大会の盛り上がり方も素晴らしいです。今横浜でプロ選手の育成を行っているので、みんなが強くなると(自分が)勝てなくなってくる時代もいつか来ると思いますが(笑)、今日はまだ優勝できたのでうれしいです。」
吉田祐太選手は、世界レベルのトレーニングを受けながら、ピックルボールのトッププロを目指すプロジェクト「Pickleball X」第1期生として、海外ツアーにも参加しています。
「ダニエル選手とは今回初めてパートナーを組ませていただきました。ピックルボールは、他の競技と違ってすぐできるようになりますし、熱くなれるところも楽しいです。強い相手にも絶対勝てないわけではなく、少し工夫すれば勝てるチャンスがあって、誰もが楽しみながらできるので、ぜひ皆さんにも続けて欲しいと思います。」
さらなる挑戦に向けて
プロでもアマでも、スポーツの現場に足を運ぶと、必ず心を打たれる瞬間があります。
なりふりも構わず心の叫びのまま声をあげ、流す涙とほとばしる汗。
その先に浮かぶ輝く笑顔は、言葉ではなく本能そのものを映します。
自分自身に真摯に向き合い、心と体と会話する。
勝負の先には、忘れかけていた何か、か、やり残した何か、なのか…
挑戦する全ての人の数だけドラマがあり、仲間達で共有する時間は、人生の醍醐味のようにもみえるのです。
スポーツの秋は目の前に。
心が熱くなる時を、今話題のスポーツ「ピックルボール」のコートで、あなた自身も体験してみませんか?
WORLD P-1 GRAND PRIX 2025 小田原大会
開催日時
2025年8月17日 10:00〜21:00
開催場所
小田原アリーナ
住所:〒250-0866 神奈川県小田原市中曽根263 小田原市総合文化体育館(小田原アリーナ)
駐車場:あり
参加費
1ペア8,000円(1人あたり4,000円)
主催
神奈川県ピックルボール協会
協力
東武トップツアーズ株式会社
協賛
AIKAI pickleball/Evil Eye/小田原クエスト/ガンマ(株式会社トアルソン)/鈴廣かまぼこ/DIADEM(株式会社グローブライド)/ちぼりスイーツファクトリー/PICKLEBALL SQUARE/Pickleball Store Dink/Pickleball one/谷根千ミャオ/ヨーラ・ジャパン株式会社/ヨネックス株式会社/リラクゼーションサロンSpaSpa