寒い季節に要注意!「腰痛」のウソ・ホントと正しい予防法を専門家が解説します
HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
暮らしの中に溢れる「さまざまな情報」や、「ウソか?ホントか?わからない知識」をその道の専門家が解説!
暮らしの神話 ウソ?ホント?のコーナーです。
今回のテーマは、寒くなるとつらくなる「腰痛」です。
今回解説してくれるのは、腰痛のスペシャリスト!
北海道医療大学病院 理学療法士の片岡 義明さんです。
【1】座るよりも立っていたほうが腰に負担がくる?
「座るよりも立っていたほうが腰に負担がくる」
この神話、ウソ? それともホント?
街の声は…
70代:「座っている方が腰に負担がくると思うから ウソ」
30代:「立ってた方が腰痛いなと思うときが多いから ホント」
ズバリ!答えは…「ウソ」
片岡さん:「座っていた方が腰に負担がきます」
片岡さん:「腰のクッションの役割をする椎間板には、座っているときの方が、約1.4倍の負担がかかるといわれています。悪い姿勢の場合、 約2倍の負担がかかるとされています」
片岡さんによると、座っていると体重の圧が直接腰にかかるため、立っている時よりも負担が大きいそうです。
一方、立っていると体重が両脚に分散されるため、腰への負担が少なくなります。
【2】座るとき足を組むと骨盤が歪み、腰痛の原因になる?
「座るとき足を組むと骨盤が歪み、腰痛の原因になる」
この神話、ウソ?それともホント?
60代:「ホント。足組むとよくないって聞いたことある」
専門家の答えは…「ウソ」
片岡さん:「足を組んだだけでは、骨盤自体は歪みません」
片岡さんによると、一部の特殊な状態を除き、「骨盤の歪み」が直接腰痛の原因になることはないそうです。
ただし、長い時間、足を組んだ姿勢のままだと、腰の筋肉が硬くなり、腰痛の原因になることがあるため、注意が必要です。
【3】腰が痛い場合、痛みが出にくい寝るときの姿勢は…「横向き」?
「腰が痛いとき 痛くなりづらい寝るときの姿勢は…横向きである」
この神話、ウソ?それともホント?
60代:「違うと思うなぁ…ウソです」
70代:「そうかもね。ホント。その方がいいんじゃないかって感じ」
専門家の答えは…「ホント」
片岡さん:「横向きの方が痛くなりにくいです」
片岡さん:「横向きになると、股関節とヒザが少し丸まるため、腰痛がある場合に効果的です」
片岡さんによると「横向き」「仰向け」「うつ伏せ」の中で、最も負担が少ないのが横向きで、 脊髄の腰の部分の動きが少なく、痛みを感じにくい姿勢です。
【4】腰痛を防ぐには…腰の筋肉を鍛えるのが1番効果的?
「腰痛を防ぐには…腰の筋肉を鍛えるのが1番効果的」
この神話、ウソ?それともホント?
専門家の答えは…ウソ!
筋肉は、日常の生活や軽い運動でつける程度で十分。
重要なのは、筋肉の「柔軟性」です。腰の筋肉が硬くなると血流が悪化し、腰痛の原因になります。
筋トレよりもストレッチが重要だそうです!
腰痛予防に!簡単ストレッチ
片岡さんに「腰痛予防におすすめする簡単ストレッチ」を教えてもらいました。
1.左手を上げて 右手で左手の手首をもつ
2.左手を上に伸ばしながら 上体を横に反らす
3.左の腰を横に押し出すイメージ 20秒キープ
同じように、手を持ち変えて逆も行います。
ストレッチの時は、なるべくゆっくり息を吐きながら伸ばすと効果的。
これを1日1回×3セットが目安。
痛いときは、無理をしないようにしましょう。
※掲載の内容は番組放送時(2024年10月28日)の情報に基づきます。