道の駅、狙い目かもしれん…【家そば放浪記】第281束:道の駅「果樹公園あしがくぼ」で買った、岩田屋(池田商店)『百寿とろろそば』680円(1人前113円)
道の駅、狙い目かもしれん。
100万円の古民家から最も近い道の駅は「果樹公園あしがくぼ」。ここの売店には、これまで見たことも聞いたこともない製造所が作った干し蕎麦がテンコモリ。
すでに2種類の(その1)(その2)商品を紹介したが、今回はラストの3つ目。岩田屋(池田商店)『百寿とろろそば』、6人前も入ってて価格は680円である。
パッケージの裏面をよく見ると、販売者が「あしがくぼ」の近くにある岩田屋であるのに対し、製造所は日本三大蕎麦どころのひとつ長野県にある池田商店。
実は池田商店は当連載2回目の登場で、その時の蕎麦『そば屋の干そば』は松(文句なしの外)ランクを獲得している。
前回も今回も「池田商店の蕎麦」ではなく、“他社の蕎麦を池田商店が作っている” 的な立ち位置だが、おそらくきっと腕は確かなので他社から依頼されるのであろう。
はたして今回の蕎麦の評価は……?
デカい鍋に湯を沸かし……
ゆで時間は……
硬さの加減を見て程よくゆで上げ、冷水(氷水)で冷やしたら──
完成。
して、そのお味は──
これはこれでうまい。麺は細麺。素朴な味。小麦粉先行だが、不思議と感じる蕎麦の風味。例え方は悪いが「緑のたぬき」に入っている蕎麦の超上位互換みたいな感じだ。
「家そば」か「外そば」かなら家ではあるが、ちょっと「いつもの家」とは違う家感。冷やしでもウマイし、それこそ温かい「たぬきそば」にしても良いと思う。かきあげなどをのせたりしつつ。
いわゆる “本格的な蕎麦” のベクトルからは、良い意味で別の方向に走っている蕎麦だと思う。だからこそ深く印象に残った。こういう干し蕎麦があっても良い。
ちなみに池田商店の前回の干し蕎麦は、先述の通り松(文句なしの外)だったが、当初「家」と判断した今回のジャッジは……? 答えは記事下のランク表をご覧いただきたい。私は好きだ、こういう蕎麦。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
 
                 
      