オレオレ詐欺、未然に防ぐ 2人の気遣いに感謝状
峰岡町在住の阿部愛美さん(37)らがオレオレ詐欺を防いだとして、保土ケ谷警察署から感謝状が贈られた。
ATMでの通話見て
阿部さんは7月12日昼ごろ、岩間町1丁目の無人ATMを訪問。携帯電話で話しながらATMを操作している60代男性を見かけた。男性が通話をスピーカーモードに切り替えたことで、阿部さんにも通話相手の声が聞こえ、内容の確認はできなかったが一般的な営業電話ではない雰囲気だったという。
阿部さんは「ATMを操作しながら通話している人は詐欺に騙されている可能性がある」という旨の貼り紙をまちで見たことを思い出し、男性に「大丈夫ですか」などと声を掛けた。男性は「大丈夫」という意思を示したが、阿部さんは不安が払拭できずにATMを出てすぐに警察に通報。警察官に状況を伝えた。
その後の警察の調べによると、男性のもとに鹿児島県警の警察官を騙る男から「あなたに容疑がかかっている」という内容の電話があり、LINEでやり取りを促された後、お金を要求されたという。阿部さんは「男性がお金を振り込む前に警察に通報して良かった」と話し、最後まで男性を気遣っていた。
そのほか、同署は100万円規模のオレオレ詐欺から80代女性を守ったとして、横浜今井郵便局の職員・須山真理子さん(37)にも感謝状を贈呈。須山さんは「お客さまの大切なお金を守りたい」と話した。