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栄区NPO地球学校 外国ルーツに学習支援 県が活動を表彰

タウンニュース

賞状を手にする地球学校の丸山理事長と金子さん

外国にルーツがある児童生徒向けの日本語指導や学習支援が評価された栄区に事務所を構える特定非営利活動法人地球学校(丸山伊津紀理事長)が、このほど県のボランタリー活動奨励賞に選ばれた。県内5団体が受賞したが、港南区、栄区からは唯一となる。

みんなちがってみんないい国をこえて人と人をつなぐ――。

この言葉を理念に、日本語学習を通じて、豊かな未来を描くための多文化交流事業等を行うボランティア団体「地球学校」は2000年に設立され、翌年に特定非営利活動法人として法人格を取得した。外国につながる小中学生に向けて「地球っ子教室」を03年から横浜駅徒歩圏内のかながわ県民センター(神奈川区)で行ってきた。

同教室では親の仕事の都合などで海外から日本に来た児童、生徒に対し、日本語指導や学習支援をボランティアが無料で実施。集団授業では手の届かない細かい部分を少人数グループに分け、時には1対1で学習支援をしている。土曜教室のほか、夏休み、春休み、オンライン受講も開室。23年度の土曜教室には延べ767人が参加。中国やネパール、フィリピン、カナダなどの国につながる児童生徒だった。

県審査会の同団体への選考理由には「支援を通じて子どもたちにかけがえのない居場所を設けていることを高く評価した」と記載がある。受賞に丸山理事長は「サポートしてくれる皆さまのおかげで20年以上活動ができている」と話した。

多彩な教材で学習

3月27日、県民センター7階のミーティングルームにはボランティア支援員5人と児童生徒3人(春休み午前の部)がさまざまな教材で学習していた。中国にルーツを持つ子どもは日本語の正しい表現方法を学ぶプリントを支援員と会話をしながら解いていた。

地球っ子教室の金子聖子担当理事は「学校や家庭ではない、ここは(児童生徒の)居場所なんです。勉強だけでなくカードゲームなどでコミュニケーションも取っています」と笑顔で語る。

日本語を教えるボランティア(右)=3月27日撮影

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