平塚駅周辺地区 将来構想を策定 アクションプランも示す
平塚市は3月26日、平塚駅周辺地区のおおむね20年後の将来像を示し、持続可能なまちづくりを実現するための将来構想と、民間建物の建て替えなどに使える補助金制度や規制緩和などをアクションプランとして、合わせて策定したと発表した。
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将来構想は、市と市民や事業者が将来像を共有し、民間の投資意欲を高めるもの。敷地の共同化など、再開発を推進するため、ハード整備や公共空間の活用方法などを含めたまちづくりの方向性や、実現手法を示している。
アクションプランでは、将来構想で明確となったまちの将来像の実現に向け、店舗の誘導施策や再開発等の機運を醸成するために必要な支援策をとりまとめている。
まちづくりのコンセプトは「平塚駅周辺地区をみんなのリビングに」。住む人、働く人、遊びに来る人、事業を始める人など、誰もがそれぞれお気に入りの空間や体験を見つけることができるよう、駅周辺地区を「家の中で家族が集まり、くつろぎ、様々な目的に合わせて過ごすリビング」に見立てている。
4月1日から新設された市都市整備部駅周辺地区整備担当の青木繁部長は、「充実した日々の中にときめきを感じられる、居心地の良い『リビング』のようなまちを目指していきたい」と意気込む。
幅広く建て替え支援市有地は4つに分け推進
平塚駅周辺地区アクションプランでは、大規模建て替えとなる「市街地再開発事業に係る補助金」や「優良建築物等整備事業に係る補助金(都市再構築型)」が新設されるほか、小規模建て替えの「まちなかリニューアル応援補助金」を新設。地域経済活性化を図るため、「フェスタロードオフィス開設支援補助金」も新設される。4月1日から運用が始まっている。
アクションプランの対象エリアは、将来構想の対象地域を基本とし、各支援メニューに応じて設定されている。
市駅周辺地区整備担当の青木繁部長は、「大規模建て替え、小規模建て替え、既存ストックなど幅広く対応できるよう、支援プランを用意している」と話す。
フラッグシッププロジェクト
また、将来構想の対象地域にある市有地に関しては、「フラッグシッププロジェクト」を採用。平塚駅北口駅前広場周辺、西口駅前広場周辺、南口駅前広場周辺、紅谷町駐車場周辺の4エリアは、短期、中期、長期に分けまちづくりの進め方を整理している。
同課によると、今後まちづくりを進めるための体制の一つとして、官民連携で地域・関係者の協力のもと、継続的なまちづくり活動の実施や空間の運用、管理を行うエリアマネジメント協議会を組織し、空間のデザインマネジメントの運用・管理を行っていくという。
平塚商工会議所会頭で市商店街連合会会長、湘南スターモール商店街振興組合の理事長を務める常盤卓嗣さんは「駅周辺の商店街は後継者不足などもあり急速に衰えてきた。市にとって1つしかない駅は大切。民間の投資を呼び込むため、改めて駅周辺の魅力を再確認していただきたい。手遅れにならないよう、スピード感をもって対応してもらえれば」とした。