肌の乾燥をからだの中から改善しよう!おすすめの食材とレシピを紹介
冬は空気が乾燥してくると、肌も乾燥してきます。カサカサした肌でいると、思わぬ病気のリスクもあるので、からだの中から潤いを与えてあげることが大切です。この記事では、乾燥肌の原因とリスク、からだの中から改善できるような、おすすめの食材とレシピをご紹介します。
冬に乾燥肌になりやすい理由
冬になり気温が下がると、空気中の水分量が少なくなり、湿度も下がって空気が乾燥します。
そして、肌が乾燥した空気に触れると、肌の水分量が減って乾燥状態になってしまうのです。肌の表面では、肌の水分が逃げないようにできる皮脂の膜も分泌されなくなります。
気温が下がるとからだも冷えやすくなりますが、これも乾燥肌の原因となります。からだの熱が逃げないような暖かい素材の服を選び、しっかり肌を守りましょう。ただし、ポリエステルやナイロンなどの素材は、摩擦が起こりやすい傾向にあります。 乾燥肌の方は肌への刺激を少なくするためにも、コットンやシルク素材の衣類を選ぶと良いでしょう。(※1)
乾燥を放っておくとこんな危険が
肌が乾燥し始めたら、早めに対応してあげることが大切です。乾燥を放っておくと、以下のように、肌のトラブルを引き起こしたり、健康に被害を及ぼすリスクがあります。
1:肌のトラブル
肌が健康なときは、バリア機能が働いているのでウイルスやアレルギー物質が体内に入ることはありませんが、肌の乾燥を放っておくとバリア機能がなくなり、肌の水分が抜けてしまいます。
バリア機能がなくなると、荒れた肌の表面からウイルスやアレルギーが体内に入り、肌が荒れたり、アレルギーの病気になってしまうので、乾燥しないように気をつけることが大切です。
2:健康被害のリスク
たとえば、健康なときののどはバリア機能である繊毛運動が活発なので、ウイルスやアレルギーを寄せ付けませんが、のどが乾燥すると、このバリア機能が弱くなり、ウイルスが体内に入りやすくなります。
また、空気が乾燥していると、ウイルスが空気中に漂っている時間が長くなって、感染しやすくなるのです。そのため、冬になるとインフルエンザの流行が拡大しやすくなります。(※2)
内側から潤うおすすめ食材、レシピを紹介
乾燥肌を改善するには、スキンケアだけでなく食べ物を選んで、バランスよく食べることが大切です。
乾燥肌の人が積極的に摂りたい食材とレシピをご紹介します。食材は次の3つがおすすめです。日々の食事に上手に取り入れて、肌のターンオーバーをしっかりと整えてあげましょう。
1:発酵食品
乾燥肌を改善するには、腸内環境を整え、肌のターンオーバーを正常化させましょう。乳酸菌などの善玉菌を多く含む納豆や味噌、キムチやチーズなどがおすすめです。
2:手羽先
乾燥肌の改善に必要で、肌をモチモチにしてくれるのがタンパク質の一種であるコラーゲンとエラスチンという成分です。手羽先に多く含まれるため、積極的に摂取したい食材です。
3:卵
ビタミン類は新陳代謝をよくして、肌のターンオーバーを正常化します。卵に含まれるビタミンCは乾燥肌を防ぐコラーゲンの生成を促します。(※3)
乾燥肌におすすめ!カレー風味のベジ納豆丼
<材料>(1人分540kcal)
・ブロッコリー 2〜3房
・とうもろこし 5cm程
・プチトマト 2〜3個
・アボカド 1/4個
・納豆 1パック
・粉チーズ 適量
・ご飯 茶碗1杯分
・カレー粉 小さじ2
・バター 小さじ1
・ケチャップ 大さじ2
・チューブにんにく 適量
・塩胡椒 適量
<つくり方>
(1) ブロッコリーととうもろこしをそれぞれラップに包み電子レンジで1分程加熱する。
(2) プチトマト半分、潰したアボカド、たれを混ぜた納豆、一口サイズのブロッコリー、粒のとうもろこしを混ぜ合わせ、電子レンジで2分程加熱する。
(3) (2)にカレー粉、バターを入れて混ぜ、塩胡椒で整える。
(4) 温かいご飯にケチャップ、チューブにんにくを混ぜる。
(5) (4)のご飯に具材をのせ、粉チーズをかけて出来上がり。
<参考>Beauty Journey 「乾燥肌対策レシピ」
乾燥肌には漢方薬もおすすめ
乾燥肌には、スキンケアや食事の改善とともに、血行を促進し、胃腸機能を高めてくれる漢方薬を服用するのもおすすめです。
乾燥肌の改善には、
・肌の新陳代謝をよくしてダメージを回復する
・胃腸の働きをよくして肌に必要な栄養をつくる
・血行をよくして肌に栄養を届け、肌の代謝をよくする
といった根本原因にアプローチできる漢方薬を選びましょう。
<乾燥肌対策におすすめの漢方薬>
・当帰飲子(とうきいんし)
ベース配合の四物湯という漢方薬の成分が、血液を増やして肌に栄養や潤いを与えます。
また、かゆみを抑える働きもあり、温まるとかゆくなる方におすすめです。
・ヨクイニン
はと麦の皮をむいた種子が成分で、肌を潤すとともに、いぼをとる働きもあります。 保水力を高め、乾燥した肌を改善してくれます。
余分な水分を排出する効果もあるので、新陳代謝を高め、からだの内側から整えて、肌の乾燥を防ぎます。
漢方薬は個人で体質や効果が異なるので、専門家に相談することが大切です。「あんしん漢方」はオンラインでも対応しているので、気になる方は医師や薬剤師にご相談ください。
内面からからだに潤いを
空気が乾燥してきたら、肌の乾燥にも気をつけてあげましょう。カサカサした肌では、気分も下がってしまいます。
普段からバランスのよい食事を心がけ、からだの中からも外からも潤いを与えるようにしてあげることが大切です。
<参考記事>
(※1) WAKUNAGA 冬の乾燥から肌を守ろう
(※2) Wellnest home 冬の乾燥は超危険!
(※3) 大正製薬 インナーケアコラム
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師:山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
(mimot.(ミモット)/あんしん漢方)