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D51蒸気機関車「旅立ちの汽笛」が正午の時報。鉄道の要衝として栄えたまち・津山を突撃訪問!【岡山県津山市】

ローカリティ!

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岡山県津山駅には、すべて非電化路線かつJRの地方交通線ながらも津山線(岡山~津山)、因美線(津山~鳥取)、姫新線(姫路~新見)の3路線が集まり、岡山県北部の交通の要衝となっている。津山線を中心にキハ40・47系列の国鉄時代に製造された古い気動車が50年近く経った今もなお活躍を続けている。

機関庫にはかつて活躍した多くの機関車や気動車(ディーゼルカー)が保存されている

駅から西へ10分ほど歩けば「津山まなびの鉄道館」がある。そこには1936(昭和11)年に建設された旧津山扇形機関車庫があり、1914(大正3)年に建設された最大規模の梅小路機関車車庫(京都府京都市)に次ぐ規模となっている。

まなびの鉄道館は旧津山扇形機関車庫が建設されてからちょうど80年後の2016(平成28)年に開館した。

そのなかで筆者が注目したのが正午と午後3時に鳴り出す「旅立ちの汽笛」だ。

往路の出発地・岡山駅にて。国鉄型車両から新型まで数多くの形式の車両が乗り入れる

いざ、岡山から津山へ!

 筆者はこの日、宿泊先の大阪から新幹線で岡山に向かい、撮り鉄や乗り鉄で時間を潰してから快速ことぶき(キハ47系気動車)で津山へ向かった。岡山駅は山陽新幹線、山陽本線、宇野みなと線、瀬戸大橋線、吉備線(愛称・桃太郎線)、津山線など複数の路線乗り入れる。JR西日本のさまざまな新型車両も発着し、在来線と新幹線の接続駅として鉄道ファンにも人気がある駅の一つである。。

そして、約1時間10分ほど列車に揺られ、津山へと向かった。車窓から見える風景もローカル線ならではの光景だった。

津山まなびの鉄道館には、平日にもかかわらず来館者はそれなりにいた。旧津山扇形機関車庫は、昔懐かしの鉄路の風景を想起させてくれる

いざ、津山まなびの鉄道館へ潜入!

筆者は津山のB級グルメ・津山ホルモンうどんを食し、早速、津山まなびの鉄道館へ歩いて向かった。すると、国内現存2番目の規模を誇る扇形機関庫が見えた。目の前には転車台、蒸気機関車のなかでも最大級だったC57形68号の動輪のほか、線路上には営業用として走っている多くの気動車が見えた。

 また、岡山を中心とした日本の鉄道の歴史、昔ながらの鉄道の仕組みの展示、津山のまちの鉄道をジオラマで見られる場所などと、鉄道交通が要衝となったまちの歴史を楽しむことができる。

目の前には営業用路線があり、現役車両が待機している
目の前で撮影した転車台。イベント時には転車台が回ることもある
正午と午後3時の2回にわたって鳴り出す「旅立ちの汽笛」

もうすぐ汽笛が鳴りますよ~!

そして正午に迫り、筆者は「旅立ちの汽笛」を一心不乱に耳を傾けた。

保存されている蒸気機関車はD51(愛称・デコイチ)の2号。旅立ちの汽笛は保存車とは別に1970(昭和45)年頃まで糸崎機関区(広島県三原市)にて最後に役目を終えた755号のものである。過去には「旅立ちの汽笛」にちなんだポエム(詩)も募集していて、最優秀作品が展示されていたり、優秀作品などがホームページで紹介されていたりしている。

その汽笛を耳を澄まして聴いたら、かつての活躍ぶりを見せた蒸気機関車そのものを感じさせられた。(特別なイベント時以外はほぼ毎日正午と午後3時に鳴る。)

鉄道好きなら、ぜひ一度「旅立ちの汽笛」を聴いていただきたい。

https://youtu.be/dRvdB_DAkC4

津山駅北口広場にはC11形80号機の蒸気機関車が保存されている。鉄道交通の要衝に位置するまちを物語っている。

津山は城下町でもあり、鉄道の要衝として栄えたまちでもあり、地方都市ならではの魅力を感じられるまちである。津山を訪れる機会があれば、津山まなびの鉄道館にぜひ、立ち寄って、見て、汽笛を聞いていただきたい。

さらに、大阪から津山へ向かう(所要時間約3時間弱)高速バスを活用して向かうのも1つの手段である。

※画像はすべて2025年5月13日筆者撮影

情報

津山まなびの鉄道館

住所:岡山県津山市大谷(津山駅から西へ徒歩約10分)
ホームページ:https://www.tsuyamakan.jp/manabi/
開館時間:9:00~16:00(入館は閉館の30分前)。季節により時間繰り下げる場合あり。荒天時は休園することもあり。
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)と、12月29~31日
電話番号:0868-35-3343
FAX番号:0868-35-3396
入館料:大人(高校生以上)310円 小・中学生100円 小学生未満は無料(その他、割引や免除あり)
「津山旅立ちの汽笛ポエム」ページ:https://www.tsuyamakan.jp/manabi/poem

渡邉貴裕

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