【愛川町】田代 「平山橋マルシェ」11月23日に初開催 国の文化財にフォーカス
愛川町の中津川に架かる国登録有形文化財「平山橋」の魅力を再発見するイベント「ひらやま橋レトロマルシェ」が11月23日(日)に初開催される。リベット構造の鋼橋としては全国的にも希少なこの橋を主役に据え、イベントコンセプトを橋が完成した年にちなみレトロと大正ロマン据える。
平山橋は1926年(大正15年)に総鋼橋として完成した。現在、橋を架けるときは一般的に、高力ボルトや溶接で接合を行うが、それ以前はリベットと呼ばれる部材で接合している。
リベット構造の鋼橋としては全国的にも希少で、1990年に「日本の近代土木遺産」に選出され、2004年には国の有形文化財に登録がされた。
甲冑隊や獅子舞も
今回の企画は、今年7月に愛川町の小野澤豊町長が「平山橋にスポットを当てたい。マルシェをやらないか」と、普段から地域の朝市やマルシェに参加する篠崎美和さんに声を掛けたことがきっかけ。当初は橋の上での開催を検討したが幅員の狭さや安全対策(子どもの転落防止策など)の面から実現は難しいと判断し、企画が一度は停滞した。そこで篠崎さんがマルシェや朝市の仲間に相談したところ、「橋の上ではなく、周辺道路を歩行者天国にして道路使用許可を取れば、マルシェをひらけるのでは」と具体的な提案があり、企画が再始動。自らは「ひらやま橋レトロマルシェ」の実行委員長に就いた。
当日は午後3時から同7時まで。雨天の場合は翌24日(祝)に順延。会場は平山橋(田代1700)周辺で、駐車場は田代運動公園を利用できる。
キッチンカーなどの出店は約30店舗、県指定無形民俗文化財の三増の獅子舞や戦国時代を代表する山岳戦の三増合戦にちなんだ手作り甲冑隊も参加を予定している。篠崎さんは「地元の人も余り知らない平山橋の魅力を伝えたい」と話す。
問い合わせは公式Instagram『ひらやま橋レトロマルシェ』からDMで。