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≪名馬列伝≫日本調教馬としてアメリカの【ブリーダーズカップ】に参戦した名馬とは!?

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≪名馬列伝≫日本調教馬としてアメリカの【ブリーダーズカップ】に参戦した名馬とは!?

名馬・タイキブリザードはGⅠを1勝のみでも成し遂げた日本馬初の偉業とは!?

秋の中距離王決定戦【天皇賞(秋)】はドウデュースが上がり3F/32秒5という凄まじい脚を見せつけての勝利で幕を閉じた。

さて、今週はJRAではGⅠレースお休みだが、地方でJBC、海外でブリーダーズカップという競馬の祭典が開催される。

そこで、今週はブリーダーズカップに日本調教馬として初めて挑戦した“タイキブリザード”を紹介しよう!!

・1991年にアメリカの牧場で誕生したタイキブリザード

1990年に発足したばかりの大樹ファームがオーナーとなり、タイキブリザードは1994年の2月に当時4歳(現3歳)と遅めのデビュー戦ながらダート1400mを勝ち見事に初陣を飾る。

続く2戦目も足元が弱いという理由もありダートで2連勝を飾る。この2戦で負かした馬のなかには後に重賞3勝のカネツクロスや天皇賞(春)を勝ったサクラローレルなどがいた。

初重賞となった3戦目の【毎日杯】で2着。続く重賞【ラジオたんぱ賞】でも2着。

夏の函館重賞【函館記念】でも2着と重賞にあと1歩届かないレースが続いた。

明けて5歳となり迎えた初戦【谷川岳S】出走し久々に勝利を手にする。

その勢いに乗ってG1 【安田記念】に参戦するも3着、続くGⅠ【宝塚記念】でも2着と重賞、GⅠ勝利まであと1歩の戦いが続いた。

その年は秋も【富士S】を2着、【ジャパンカップ】を4着、【有馬記念】を2着となかなか初重賞制覇を手にいられずにいた。

6歳になり第1回の【ドバイワールドカップ】の日本代表に選出されたが、調教師が好調を維持できないと判断し辞退し、代わりに迎えた6歳初戦の【大阪杯】でようやく重賞を手にした。

しかし、その後の2戦【京王杯SC】で2着、【「安田記念】で2着と勝ちきれないレースが続く。

そういった成績なこともあり、環境を変えることや血統から走れそうという理由から、秋に【ブリーダーズカップ・クラシック】へ参戦する事になる。これが日本調教馬として初めて【ブリーダーズカップ】に参戦した馬として歴史の1ページに名を刻むことになった。ただ、結果は勝った馬から4.3秒差の最下位13着。しかも、遠征のダメージが大きく残り、引退がよぎるほど弱ってしまった。

しかし、7歳となって奇跡的な回復を見せる。初の海外遠征帰りからの初戦【京王杯SC】をレコード勝ちし、迎えたGⅠ【安田記念】でも2着のジェニュインをクビ差で差し切り、ようやくGⅠを手にする。

その後は【宝塚記念】に出走して4着で終わるも、秋には再びアメリカ挑戦で2レース走るも勝つことは出来ず、最後は【有馬記念】に出走し9着で引退。

引退後は種牡馬として札幌2歳S勝ち馬・ヤマノブリザードなどを輩出したが、2014年8月に疝痛を起こして亡くなった。

タイキブリザードの初挑戦から30年近く経ち、今年は大挙して日本馬が挑む【ブリーダーズカップ】で勝つ馬は現れるのか!? 日本時間では11/2&11/3の午前中に行われる。

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