これがあれば安心!海外旅行の必需品とバッグの選び方。パッキングのポイントも解説
海外旅行の必需品を選ぶときのコツ
「旅にトラブルはつきもの」と言いますが、できるだけ避けたいもの。初めての海外旅行を素敵な思い出にするためには、旅行中の「安心」「安全」「健康」を確保することが大事なポイントです。そのためにも事前準備は入念におこないましょう。
旅行に持っていくアイテム選びもそのひとつ。旅行先の気候、治安や衛生状況、自身のこだわりなどを踏まえてアイテムを選ぶことで、犯罪や健康被害のトラブルに見舞われるリスクを抑えられます。
旅行用バッグは3種類用意しよう!選び方と収納のポイント
海外旅行に持っていくバッグは、キャリーケース、機内持ち込み用バッグ、現地で使う携行バッグの3種類を用意するのがおすすめです。それぞれの用途に合わせて荷造りすることで、旅行中の快適性がグッと上がります。ここでは、各バッグの選び方や収納するもの、持っていく際の注意点についてお伝えします。
キャリーケース
キャリーケースは宿泊日数に合わせて大きさを選びます。1~2泊なら30L以下、2~4泊なら31~45L、4~6泊は46~60L、7~10泊であれば61~80Lが目安です。キャリーケースには、衣服や靴などのかさばるもの、液体類のような重いもの、機内や現地到着後にすぐに使わないものを収納します。
衣服や靴のような重くて潰れにくいものはキャリーケース下部(キャスター側)に収納し、小物類やコスメなどの軽くて潰れやすいものは上部(ハンドル側)に収納しましょう。
収納する際は、衣服や下着、小物、洗面用具、充電器類などをそのまま入れてしまうと中身がごちゃついたり、取り出す際に探す手間が発生します。圧縮袋やトラベルポーチ、ジッパー付き保存袋を利用し分けて収納すると、どこに何があるか一目瞭然になり荷物を取り出すときも簡単ですよ。
機内持ち込み用バッグ
機内持ち込み用のバッグの中には、空港や機内で使用するものを入れます。長時間のフライトであれば、ネックピローやアイマスク、耳栓、着圧ソックス、使い捨てスリッパがあると快適に過ごせるでしょう。機内は乾燥するので、マスクやのど飴、化粧水、保湿クリームがあればさらに快適です。
ただし液体物を持ち込む際は、厳格なルールがあるので注意してください。国際線では液体物は1L以内までなら持ち込み可ですが、100ml以内の容器に小分けにする必要があります。さらに小分けにした容器を、縦20cm×横20cm以内のジッパー付き保存袋に収めなければなりません。液体物を入れた透明プラスチック袋は、1人につき1つまでしか持ち込みできないので気をつけましょう。
また液体物には、ジェルのような半固形物やクリーム状のものも含まれます。違反すると保安検査場で廃棄されてしまうので、保安検査場を通る前によく確認してください。
スマホを充電するためのモバイルバッテリーはキャリーケースに入れられず、機内持ち込みしなければならない点も覚えておきましょう。
搭乗前に預けた荷物が行方不明になってしまう可能性もあるため、機内持ち込み用のバッグに1日分の着替えを入れておくのもおすすめです。常備薬も、万が一のときに備えて機内持ち込み用のバッグに入れておきましょう。
旅行中の携行バッグ
街歩きで使用する携行バッグは、防犯に適したものを選びましょう。特におすすめはファスナータイプです。ショルダーバッグやリュックサックは身体に密着して身につけられるため盗難のリスクが抑えられ、両手が空くので利便性も良いです。
カバンの中には、現金、クレジットカード、スマホ、カメラ、除菌シート、水に溶けるティッシュ、羽織りもの、リップなどを入れます。荷物が重すぎると疲れてしまうので、必要最小限のものを持ち歩くのが良いでしょう。
海外旅行に必須のアイテムとコンパクトにパッキングするポイント
パッキングする際に注意したいのが荷物の重量です。重すぎると持ち運びが大変になるうえ、飛行機の無料手荷物許容量を超えてしまうため、できるだけ軽量化に努めましょう。荷物をコンパクトにしつつも、必ず持っていきたいアイテムをカテゴリー別に紹介します。
服装は機能性を重視、着替えは3~4日分に。
旅行中はおしゃれな服を着たい!という方は多いのではないでしょうか。おしゃれも外せないポイントですが、海外旅行ではシチュエーションまたは旅行先の気候によって、持っていく衣服を決めることが大切です。
機内では、体を締め付けない着心地の良いものを選ぶのが鉄則。到着前に疲れてしまっては、せっかくの旅行が台なしになってしまいます。ゆったりとしたワンピースやロングスカート、ワイドパンツがおすすめです。
暑い国や夏の時期に渡航する際はショートパンツやキャミソールなど肌を露出した服を着たくなりますが、日焼けや虫刺され防止のためできるだけ肌露出は避けましょう。リネン素材のシャツや薄手のワンピースなど涼しい服がおすすめです。帽子とサングラスも忘れずに。また暑い国では、室内に入ると冷房が効きすぎていることが多いので、薄手の長袖カーディガンが必須です。
寒い国や冬場に旅行する場合は、おしゃれよりも暖かさ重視で服装を選ぶことが大切です。トップスはカシミヤ、ウール、メリノウールなどの素材、ボトムスは裏起毛のものが良いでしょう。厚手の靴下、手袋、ニット帽などの小物も忘れないでくださいね。
着替えの量は、3~4日ほどの旅行であれば日数分の洋服を持っていきます。それ以上の滞在であれば着回しの利くトップス3枚~4枚、ボトムス2~3枚を持っていき、現地で洗濯するのがおすすめ。荷物が減りパッキングも楽になりますよ。
これがあれば安心。旅行中の健康管理と安全対策に役立つアイテム
海外で安心して楽しく過ごすためには、健康管理と安全対策が重要なポイントです。旅行先では、疲れや環境の変化で体調を崩しやすくなることも。急な病気やケガに備えて、解熱剤、痛み止めの薬、胃腸薬、下痢止め、絆創膏などがあると安心です。
そのほか、普段服用している薬がある場合は忘れずに持参しましょう。紫外線が強い地域や虫が多い地域に行く場合は、日焼け止めや虫よけスプレーが必須です。寒い地域の場合はカイロがあると良いでしょう。
また海外は日本に比べてスリや盗難などの犯罪が多いところがほとんど。被害を防ぐためにも、セキュリティーポーチを用意しましょう。セキュリティーポーチは、貴重品を安全に保管しておくためのものです。旅行中に使用するバッグとは別に、首から下げるか腰に巻き付けて肌身離さないようにします。ポーチの中にはパスポートと現金、予備用のクレジットカードを入れておきましょう。
海外での通信や充電に便利なアイテム
海外でインターネットを使用するためには、Wi-Fiルーターや海外SIM、海外ローミングの利用が必須。中でも海外ローミングやeSIMは、事前に手続きしておくとスマホさえあれば利用できるので便利です。
また海外で通信機器やカメラを充電する際には、変換プラグや変圧器が必要な場合があります。海外のコンセントの差し込み口は日本の形状と違うことがあるため、変換プラグを用いなければ充電ができません。旅行前に現地の形状を確認しておきましょう。日本と差し込み口が同じ形状であれば、変換プラグは不要です。
日本の電化製品の電圧は基本的に100V対応ですが、海外の電圧は220~240Vです。海外で日本製の100V対応の電化製品をそのまま使用すると壊れてしまうので、変圧器を用意しなければなりません。しかし最近では、日本でも100~240Vのユニバーサル仕様の電化製品が多く利用されています。100~240Vと記載がある電化製品は変圧器が不要なので、事前に確認しておきましょう。
さらに、海外で役立つアプリを事前にインストールしておくと良いでしょう。Googleマップ、Google翻訳はもちろんのこと、UberやGrabなどの配車サービスアプリもおすすめ。配車サービスアプリを使用すれば、ぼったくられる心配がなく、金額も事前にわかるので安心です。
現金やカードはどれくらい必要?
旅行先で必要な金額は、旅行先や旅行の目的、滞在日数によって異なります。事前に旅行スケジュールを立てて、旅行先に応じた1日あたりの予算を決めましょう。その予算に滞在日数をかけることで、総予算が算出できます。現在は多くの国でキャッシュレス化が進んでいますが、ローカル店や屋台での利用、チップの支払いなど、現金が必要な場面も度々登場します。総予算の何割かは、現金で用意しておきましょう。
クレジットカードも海外旅行の必須アイテムです。旅行先の地域で使いやすい国際ブランドをあらかじめ調べておきましょう。そのカードをメインとして、ブランドが異なるカードを3枚ほど持っていきます。VisaやMastercardは、知名度やシェア率が高いため海外使用におすすめです。
海外で役立つ衛生用品
海外では、衛生面が気になる場面も多々あります。レストランではテーブルがきちんと拭かれていなかったり、お手拭きがないことも。除菌シートを持っておくと、手やテーブルだけでなく便座や汚れたものもすぐに拭けるので、あらゆる場面で重宝します。また海外のお手洗いにはトイレットペーパーが備え付けられていないこともあるため、水に溶けるポケットティッシュを持っておくと安心です。
慣れない環境だと急に生理になることも珍しくないため、予定日でなくても最低限の生理用品は持っていきましょう。旅行先でも購入はできますが、海外製は日本のものより品質が劣る場合が多いです。いつも自分が使っている、慣れたものを持っていくと良いですよ。
化粧品やシャンプー、リンスなどの日用品も現地調達できますが、肌に合わない可能性があるため、敏感肌の方は使い慣れたものを持っていきましょう。液体物は預け荷物に入れる場合も制限があり、1容器あたり0.5L以下で1人あたり合計2Lまでしか持ち運べません。旅行先で使う分だけ小分けにしていくと、荷物量も減らせるので一石二鳥です。
子連れ旅行に必須のアイテム
小さなお子様と一緒の場合は、オムツ、離乳食、ミルク、哺乳瓶、お菓子、おもちゃなども用意します。海外製のオムツは、肌に合わなかったりフィットしない可能性があるので、使い慣れたものを日本から持っていくのが良いでしょう。ミルクや離乳食も普段から口にしているものを持っていくと安心です。
持っていく離乳食は、肉エキスが入っていないものを選びましょう。国によってルールが異なりますが、人気の旅行先であるアメリカ圏では、肉類や肉エキスの持ち込みが禁止されているため、せっかく持っていっても空港で没収される可能性があるからです。
ベビーミルクや離乳食は、乳幼児と一緒に飛行機に乗る場合に限り機内持ち込みが可能です。この場合は液体類の制限の対象外となるため、ジッパー付き保存袋に入れる必要はありません。
必需品を準備する前に知っておきたいこと
海外旅行の必需品を持ち運ぶ際は、重量や液体物の制限など知っておかなければならない注意点が多々あります。利用する航空会社のルールをよく確認し、準備に取り掛かりましょう。準備は大変ですが、万全の準備をすることで旅行先でも快適に過ごせます。海外旅行がより一層素晴らしい思い出になるよう、この記事を参考に準備をおこなってください。
ライター:鎌上織愛(幼児食アドバイザー、グルメ旅ライター、お土産コンシュルジュ)