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今週のヘラブナ推薦釣り場2024【埼玉・鎌北湖】

TSURINEWS

鎌北湖エン堤(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

埼玉県毛呂山町にある鎌北湖がベストシーズンを迎える。夏季はジャミと化した小ブナが寄り過ぎて釣りづらかったが、水温が落ちてきて活性がダウン。厳寒期を迎える前の今がいちばん釣りやすく、宙でも底でも楽しめる。そしてこの時期は紅葉もベストシーズンを迎える。11月下旬から12月上旬がそのタイミング。景色を楽しみながら数釣りができる今、鎌北湖でのヘラ釣りを楽しんでほしい。

鎌北湖の概況

別名・乙女の湖とも呼ばれ、春は桜、秋は紅葉がきれいな湖。昭和10年にできた周囲2.3kmほどの農業用の貯水池。最深部で20mほど。土日のみ利用できる観光用のボートはあるが、釣りは桟橋か最上流部の浅場やエン堤での陸っぱりだけとなっている。

鎌北湖の概況(作図:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

2019年の10月に、法面工事のために釣り場は一時閉鎖。そのため、湖の水はすべて抜かれてしまった。工事が終了後に水位が戻った段階で改めてヘラを放流し、2022年の3月に釣り場としても再開。再開前後の放流のおかげで魚影は十分すぎるほどになった。

第一・第二石垣(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

しかし、外敵がいないことでの弊害が発生。大量に孵化した小ブナがジャミのような存在になったり、工事前は釣れなかったザリガニが大量に発生してしまった。工事前とはまるで別の釣り場になってしまったが、釣り場としては現在進行形。数年後にどんな釣り場になるか楽しみなところでもある。

放流されたヘラは7寸から尺1寸がメインで、盛期は水面下が真っ黒になるほどの寄りを見せる。

桜並木(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

岸からしか釣りができないため、釣り方はある程度制限される。基本は浅ダナからやや深めのタナ、そして底釣りがメインになってしまうが、桜並木の崩れ寄りや、旧みさき亭とそのすぐ右側の桟橋、ほかに一部で長竿のチョウチン釣りが可能だ。

ただし、これから徐々に寒くなるにつれて底釣りが主体となるため、底が取れるポイントが有利になってくるだろう。

その他の注意点

桟橋ではスノコが、エン堤などは釣り台が必須。駐車場はエン堤方向の奥に行った第一駐車場や旧明月の上流にある第二駐車場がある。ほかに第一ワンドと第二ワンドに数台分のスペースがある。当然だが路上駐車は絶対にやめよう。ゴミは持ち帰るようにして、釣り場に捨てていくような行為はやめよう。

釣り方とエサ

11月中はまだ両ダンゴの宙釣りで釣れるかもしれないが、徐々にウドンセットが主流になる。そして12月中旬から2月いっぱいは、底釣りがメインになるだろう。

第二ワンド(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

宙で釣れているうちは竿は9尺程度から15尺くらいまで用意しておけば十分だが、厳寒期は長い竿が有利になることが多い。できれば18~21尺竿まで用意していくのが無難だろう。

底釣りに関していえば、釣り方はバラケにグルテンのセットや両グルテンのバランスの底釣り、もちろんウドンを食わせにした段差の底釣りも有効だ。仕掛けは道糸0.6~0.8号、ハリスは0.3~0.4号。釣れるヘラが大きくはないので、細い仕掛けで問題ない。

カーブミラーから旧みさき亭(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

ただし、ポイントによって根掛かりがあるので注意。エサの配合は普段から使い慣れたものでいい。特にこれが効くというエサはないので、自分流で楽しんでほしい。

<週刊へらニュースAPC・若松恵治/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース版』2024年11月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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