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【大相撲】横綱昇進力士の直前3場所成績一覧、“ダブル綱取り”琴櫻と豊昇龍の昇進ラインは?

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イメージ画像ⒸYuka Tokano/Shutterstock.com

九州場所で琴櫻が初優勝

大相撲の2024年九州場所で大関・琴櫻(27=佐渡ケ嶽)が初優勝した。1敗の大関同士の対戦となった千秋楽では、豊昇龍(25=立浪)をはたきこみで下して14勝1敗。祖父の先代琴櫻が最後に優勝した1973年7月場所から51年後に、孫が賜杯をつかんだ。

こうなると期待されるのは、待望久しい日本人横綱だ。モンゴル出身の照ノ富士が横綱に昇進したのは2021年9月場所。すでに3年以上が経過し、白鵬の引退後は一人横綱として土俵に上がっているものの、最近はケガで休場が多い。

角界を盛り上げるには強い日本人横綱が必要だろう。稀勢の里が2019年初場所で引退してから来年で6年になる。これまでも貴景勝らが“綱取り”に挑んで屈してきただけに、身長189センチの立派な体格を誇る琴櫻への期待は膨らむ。

さらに九州場所では13勝2敗で賜杯に届かなかった豊昇龍も、2025年初場所の成績次第で横綱昇進の可能性があるという。横綱不在の場所を大関として盛り上げた25歳は、元横綱・朝青龍の甥。来場所は横綱の血を引く2人が“綱取り”を懸けて臨むことになりそうだ。

ボーダーラインは3場所合計36勝?

横綱昇進の条件は「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績」と規定されている。「準ずる」という表現があいまいなため、これまで何度も議論を呼んできた。最近の横綱昇進力士の直前3場所成績は下の通りとなっている。


貴乃花は横綱になるまで7回も優勝しており、「厳しすぎる」との声もあったが、最後は2場所連続全勝優勝で文句なしに昇進を決めた。

ほとんどの力士が2場所連続優勝で横綱昇進を決めているが、鶴竜と稀勢の里は直前場所に1回優勝したのみ。過去の例に照らし合わせると、2場所連続優勝以外の場合は3場所合計36勝がボーダーラインと言えそうだ。

琴櫻は9月場所で8勝7敗だったため、2場所で計22勝。2025年初場所で優勝すれば文句なしの昇進となるが、優勝を逃しても14勝してのV逸なら昇進の可能性がある。

豊昇龍はさらに厳しい状況だ。2場所合計21勝で優勝もしていないため、初場所での優勝は絶対条件。しかも12勝や13勝の優勝では勝利数で物足りなさが残る。14勝以上のハイレベルな優勝が必要と言えそうだ。

そして、直近の2場所連続で全休している照ノ富士が出場するかどうかも大きく影響する。現役横綱の照ノ富士に勝って優勝すれば、説得力が増すからだ。

白鵬の引退後は絶対的存在が不在だった大相撲。2025年は大の里や尊富士らも含め、次代を担う力士の出現が期待される。

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記事:SPAIA編集部

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