韓流ドラマ、K-POP、ファッション、グルメ……ブームではなく、もはや日常! 「だから私はハングルを勉強しています!」【NHKテキスト読者の声】
「語学の勉強と言えば」の質問に真っ先に思い浮かぶのは、英語ではないでしょうか。「仕事や学校で必要だから」「旅先で英語くらいは話せた方がいいと思うから」「一番身近な外国語だから」など理由はさまざま。
では、英語以外の言語を学んでいる人たちは、どうしてその言葉を学ぶようになったのでしょうか。
ここでは、ハングルを勉強している人にスポットを当て、ハングル学習者のみなさんの声をご紹介します。
※本記事は、2024年度NHK語学テキスト学習者へのアンケートをもとに構成、編集しています。
どうして「ハングル」を勉強しているの?
アンケートで「あなたはどうしてハングルを勉強しているのですか?」の問いに対して、断トツに多かった理由がこれ。
韓流ドラマや歌を観たり聴いたりしていて韓国語を学びたくなり、勉強を始めました。今度初めて韓国に旅行に行くので、少しでも現地の方とコミュニケーションをとってみたいと思います(52歳、学習歴約1年)。
韓国ドラマをずっと見ていて、ハングルはどんな言語なんだろう、と興味を持ったのがきっかけです。また、ハングルの言語構造にも興味があります(62歳、5年以上ぶりに学習再開)。
K―POPが好きで、コンサートやサイン会などで少しでもハングルがわかるといいなと思いました(学習歴約1年)。
推しのタレントさんが生徒になると知って一緒に勉強しようと思いました。NHKのテキストには随所に推しの写真が載っていてし、表紙もすてき。勉強は少しハードルが高いのですが、それよりも一緒に勉強できる楽しさで続いています(53歳、5年以上ぶりに学習開再開)。
生徒役の大ファンで、自分も一緒に韓国語を学んでみようと思ったから(19歳、学習歴約1年)。
圧倒的な理由は、韓国ドラマやK-POPといった「韓流ブーム」。2003年代にNHKで放送され、社会現象にもなった『冬のソナタ』から第1次がスタートしたと言われる韓流ブームも、現在第4次を数えるとか。SNSの普及で、ファッション、食、音楽、映画、ドラマなどの情報に触れる機会が増え、もはやブームではなく日常生活の一部になっているのかもしれませんね。
また、テレビ番組講座の出演者のファンで始めた、という回答も多くありました。「出演者をクラスメートだと思いながら一緒に勉強しています」「出演者を見たい思いで勉強を続けていたら、半年終了。いつの間にかハングルが読めるようになってうれしい」といった声も届いています。
続いて多かったのが、こちら。
韓国へ旅行して、韓国の方とお話ししてみたい(55歳、学習歴5~10年)。
韓国に旅行に行き、歴史や文化を学びたいと思いました(53歳、5年以上ぶりに学習開再開)
朝鮮通信使の街道を歩きたく、ソウルからプサンまでの旅程で少しでもいいからハングルで楽しんでみたい(65歳、学習歴3~5年)。
日本人の地域別渡航先を調べてみると、韓国が約34,1万人と断トツのトップ(JTB総合研究所、2024年11月時点)。日本から直行便利用で2~3時間と近いだけでなく、グルメ、ファッション、文化や歴史といった観光遺産が魅力とあって、気軽に行ける渡航先として韓国を選んでいるようです。「せっかく旅行するなら現地の言葉を使ってみたい」。そんな思いからハングルを勉強する人が多いんですね。
続いては、こんな回答です。
ハングル自体に興味がありました(68歳、学習歴10年以上)。
以前からハングルに興味がありましたが、難しそうで諦めていました。でも推しが生徒役で頑張っているので一緒に勉強してみようと思いました(54歳、学習歴約1年)。
頭の体操には語学学習はうってつけと思いました。特にハングルの形はユニークなので、理解したいと思いました(66歳、学習歴約1年)。
ハングルと言えば、アルファベットでもなく、漢字でもなく、あの独特の文字が特徴的です。韓国へ行った時、レストランや街の看板などでハングルが読めたらうれしいですよね。
ハングルを勉強するための情報はどこから? 勉強方法は?
NHKの「まいにちハングル講座」「ハングルッ!ナビ」で学習しています(71歳、学習歴3~5年)。
語学アプリのDuolingoを利用しています(56歳、5年以上ぶりに学習開再開)。
Papagoという翻訳アプリを使っています(65歳、学習歴10年以上)。
Voice Traという音声翻訳アプリ(64歳、学習歴約2年)。
Netflixのドラマや映画から(46歳、学習歴約2年)。
動画配信サイトの韓国番組(19歳、学習歴約2年)。
NHKのラジオ・テレビのハングル講座、語学アプリのほか、配信コンテンツのサブスクを利用してドラマや映画、音楽番組でハングルの勉強している人が多いようです。
◆トップ写真:Faustostock/イメージマート