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低迷脱却のキーマン揃う西武の2025「年男」武内夏暉、上田大河、村田怜音の同期トリオが投打の柱へ

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西武の2025「年男」

ドラフト同期で2年連続新人王なるか

2025年に「年男」を迎えるのは、2001年生まれの24歳、1989年生まれの36歳となる選手たちだ。2025年の干支は「巳」。巳年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は西口文也新監督のもと、昨季の最下位からの巻き返しを期す西武の選手を取り上げる(支配下選手のみ)。


投手陣では武内夏暉と上田大河の2023年ドラ1、ドラ2コンビが「年男」を迎える。

武内は1年目からドラフト会議で3球団が競合した実力をいかんなく発揮した。開幕ローテ入りすると、正確無比な制球力を武器に、21試合に先発して10勝6敗と球団の新人としては17年ぶりの2桁勝利を達成。防御率はリーグ2位の2.17を記録し、新人王にも輝いた。

歴史的な低迷にあえいだチームの中で、武内の活躍は大きな光となった。2年目の今季目指すのはもちろん昨年以上の成績。1年目は体調不良で二軍落ちも経験したが、1年間ローテーションを守り通すことができれば、自ずと数字はついてくるだろう。2年目のジンクスをものともしない活躍で、獅子のエースへと駆け上がる。

一方の上田もルーキーイヤーから一軍の舞台を経験した。6月に一軍のマウンドを踏み、リリーフとして16試合、先発として1試合に登板し、防御率2.70をマーク。プロ初勝利こそならなかったが、一軍でも十分通用する力を見せていた。

2年目の今季は開幕から一軍投手陣に食い込み、同期の武内に負けじと新人王を獲得する活躍を見せたいところだ。

大ケガからの復活に燃える若獅子2人も年男

野手では2年目を迎える村田怜音も2023年ドラフト組の「年男」だ。ルーキーイヤーは5月11日の楽天戦で一軍初昇格、即スタメン起用されると、プロ初打席で初安打をマークする鮮烈デビューを飾った。だが、同月15日の日本ハム戦の守備時に左膝を負傷。「左膝後十字靭帯損傷」の大けがで、無念の長期離脱となった。

だが、村田は転んだままでは終わらない。左膝が完治した11月に台湾でのウインターリーグに参加。レギュラーシーズンで積めなかった実戦経験を異国の地で補った。二軍では打率.357、長打率.571、OPS.981をマークするなど大砲としての素質は十分に見せていた「レオのガリバー」。昨年、長打不足に悩まされた打線の救世主として、4番候補に名乗りを上げる。

高卒7年目を迎える牧野翔矢も「年男」。2022年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成契約となった男が昨年、支配下復帰を果たしたその日にヒーローとなった。スタメンマスクをかぶり、5投手をリードして1-0の完封劇を演出。お立ち台では光るものが頬を伝った。

ただ、一軍の厳しさも味わった。昨年グラウンドに立てたのはわずか10試合、打率は.050と1割を切った。今年はさらなる鍛錬を重ね、苦難の果てにたどり着いた輝かしい舞台を主戦場とする。

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記事:SPAIA編集部

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