綾瀬市深谷中 「遊びの森」未来へ 7月にもリニューアル
綾瀬市のドリームプレイウッズ(深谷中7の3071)で工事が行われ、7月にもリニューアルオープンする。地元有志が整備した子どもの遊び場で、恒久的な施設として受け継がれるよう市が土地を取得。4月1日からは、管理運営委員会が指定管理者として活動している。
ドリームプレイウッズは約2500平方メートルの森と、道路をはさんだ向かいにある広場(630平方メートル)からなり、太く高い竹に包まれている。2002年に森を開いた一人が「おやぶん」と慕われる澁谷敏夫さん(78)だ。
90年代、テレビゲームの影響なのか外で遊ぶ子どもを見かけなくなった。建築業界で働いた経験もあり「子どもが自由に遊べる秘密基地のような場をつくろう」と土地を探していたところ、貸与してくれる地権者が現れた。ゴミが捨てられていた竹藪を4人の仲間と清掃し、少しずつ遊び場の森へ変えていった。
遊びを創る子どもたち
整備をしていると通りがかりの子どもが一人二人と遊ぶようになり、ちゃんばらごっこや隠れ家づくりを始めた。「遊具がなくても次々に遊びを考えてしまう」と澁谷さん。
園内に掲示されるスローガンは「ケガと弁当は自分持ち」。管理運営委員会を立ち上げ、遊具の修理や見守りなどを続け、季節イベントも企画。やがて遠方から遊びに来る子も交じり、かつてここで遊んだ子が親になり、子どもを連れてくるようになった。
これまでの取り組みが評価され、8年前には内閣総理大臣表彰も受けている。
市ではこの森を恒久的な遊び場にするため、森の敷地を取得。さらに隣接する広場を土地所有者が市に寄付した。
1年ほど前からの工事で、園内には管理棟を建てて管理人を常駐にしたほか、敷地内の崖を補強した。7月オープンの目玉は、公園にはない手作り遊具の数々。木の枝でぶら下がり、ロープを滑り降りるスリル満点の遊具や、竹林に浮かぶ大型ハンモックなどを整備している。入園はこれまで通り無料。駐車場あり。
問い合わせはドリームプレイウッズ【携帯電話】080・7346・4650、綾瀬市こども未来課【電話】0467・70・5655へ。