『猫を不幸にしてしまう人』4つの特徴とその理由 “好き”だけではダメなこともある
1.知識が不足している
猫に関する知識が不足している人は、結果的に猫を不幸にしてしまう可能性があります。猫の特性や体の仕組みを知らずに飼うと、思わぬ問題行動につながったり、病気やケガを見逃すリスクが高くなるためです。
例えば、猫は非常に睡眠時間が長く、1日のうち12時間~16時間を寝て過ごします。それを知らずに無理に遊ぶ時間を取ろうとすると、ストレスになったり睡眠不足になったりするのです。
また、猫には『食べてはいけないもの』がたくさんあります。カフェインやあわびなどが有名ですが、このような食材の存在を知らずに猫に与えてしまうと、猫が中毒症状を起こし、場合によっては命の危険に陥ってしまうことがあります。
猫と暮らす前には、「習性」「食事」「ケアの方法」などの知識を事前にできるだけ蓄え、いつでも確認できるようにまとめておくことをおすすめします。また、万が一病気になったときにすぐに気が付けるよう、「気を付けたい症状」についても知っておくといいでしょう。
2.経済的に不安定である
野良猫がお金をかけずに生きているからといって、お金がなくても猫は飼えるわけではありません。
キャットフードやトイレ用品だけでなく、病気になった場合は多くの治療費が発生する可能性があります。経済的に不安定な人は、猫から幸せを奪ってしまうケースがあることを認識しておきましょう。
キャットフードは安価なものから高価なものまでありますが、健康のことを考えればどうしても金額が上がってしまいます。高ければいいとは限りませんが、手間暇をかけて作られているものはコストも上がることが一般的です。
老齢になって食欲が下がってくれば、食べてくれるものを試すために、さまざまなフードを購入することになるかもしれません。
また、病気になってしまった場合、経済的な問題で治療を受けられなくなるのは避けたいもの。疾患によっては毎日点滴に通ったり、高額な飲み薬を常用しなければならないこともあります。
3.猫より自分を優先する
本質的なところで自分を優先してしまう人は、残念ながら猫を飼うことに向いていません。とくに猫は非常に気まぐれな動物であり、尊重してあげなければストレスを与えることになりかねないからです。
例えば、可愛いからといって無理に触ったり抱っこすると、信頼関係を損ねる可能性があります。多くの猫には触ってほしくない瞬間があり、それを察知して合わせてあげることが重要なのです。
嫌がる声さえも可愛いと構い続けていると、ストレスから問題行動を起こしたり病気の元となってしまうこともあります。
他にも、先住猫のことを考えずに多頭飼いをしたり、嫌がっているのに意味もなく洋服を着させたり、無理に旅行に同伴させたりなどの行為は、猫より自分の気持ちを優先していると言わざるを得ません。
4.接し方やお世話が雑
非常に塩梅が難しいところではありますが、気まぐれだからといって放置しすぎるのも良くありません。もともと面倒くさがりな人や雑な人は、猫を不幸にしてしまう可能性が高いでしょう。
猫のお世話の基本は「食事」と「トイレ」ですが、食事の時間が定まっていなかったり、トイレ掃除を怠ったりすると、健康を損なうことがあります。最終的に病気になり、初期症状すらも見逃すことになるかもしれません。
また、猫はしつこいスキンシップが好きではありませんが、だからといって無視されたり乱暴な態度で構われるのも傷つきます。直接的に虐待したわけでなくても、精神的なダメージを蓄積してしまうことがあるでしょう。
猫の気分や異変に細かく気が付き、尚且つ適切な距離感を保てる人が、猫を幸せにできるのです。
まとめ
今回は、「猫を不幸にしてしまう人」の特徴とその理由について解説しました。
猫のことをどれだけ愛していても、知識やお金がなければ幸せにしてあげることはできません。
また、猫は非常に気まぐれな動物なので、猫のペースに合わせてあげられないとストレスがかかることもあります。
猫と一緒に暮らしていくと決めてお迎えしたのであれば、飼い主として猫の性質を正しく理解し、快適な暮らしを提供できるように務めましょう。