今から始める!賢く生きるためのお金との付き合い方「株式投資で未来を拓く」
「お金の不安」、感じていませんか?
トランプ氏の関税問題や、あっという間に上がる物価など……。将来のこと、特に老後のお金や、せっかく貯めたお金が物価上昇で目減りしてしまうのではないかと不安を感じている方も多いのではないでしょうか。変化の激しい現代社会を、私たち自身の力で賢く生き抜くためには、「お金を育てる力」を身につけることがとても大切です。
そこで! SBSラジオWASABIでは、SBS学苑講師で「若葉マークの株式投資」代表の福沢隆雄さんをお招きし、豊かな生活を送るためのヒントを教えていただきます。お金や経済について楽しく学び、未来に備える知恵を一緒に手に入れましょう!
「NISAって何?」そんなあなたに朗報です!
「NISAってよく聞くけど、なんだか難しそう…」そう思っている方もご安心ください!まずはその仕組みからご説明しますね。
普段、私たちのお給料や事業の収入には税金がかかりますよね。同じように、株を売って得た利益や銀行預金の利息にも、実は約20%もの税金がかかっています。
ところが、NISA口座で株や投資信託を売って利益が出ても、あるいは配当金を受け取っても、なんと税金がかからないんです!これがNISAの最大の魅力です。
そして、2024年から始まった新しいNISAは、さらにパワーアップ!年間で投資できる金額が最大360万円に、生涯で投資できる上限額も1,800万円に増えました。さらに、投資したお金を持ち続けられる期間が無期限になったことで、まさに「じっくり腰を据えてお金を育てる」長期的な資産形成に適した仕組みへと進化しました。
インフレと低金利の時代を乗り越える!
日本では、ここ30年ほど物価が安定していて、暮らしやすい環境が続いてきました。しかし、ここ2〜3年で状況はガラッと変わってきています。スーパーの食料品やガソリンの値段、グッと上がったと感じませんか?物価が上がると、「お金の価値」は時間とともに減ってしまいます。例えば、今100万円で買えるものが、来年には同じ100万円では買えなくなる可能性も出てきます。
これまでの日本での資産形成といえば、預貯金が中心でした。みんなでコツコツ貯金して、預金額を増やすことが「お金を増やす方法」だったのです。しかし、今の低金利では、預貯金だけではほとんどお金が増えません。
つまり、「インフレでお金が目減りする」うえに、「低金利でお金が増えない」という、ちょっと困った状況に直面しているんです。だからこそ、最近は投資への関心が高まっています。特に株式は、一般的にインフレに強いと言われています。お金が目減りするのを防ぎながら、将来に備える手段として注目されているんです。
「株は怖い」はもう古い? 資産形成の新常識
「株ってなんだか怖い」「損をするかもしれない…」そんな不安を感じる方もいるかもしれませんね。確かに昔は、不公正な取引や強引な勧誘、株価の操作などが問題視され、株式投資に不信感を抱く人も少なくありませんでした。
しかし、今は大きく変わっています。投資家を保護する制度がしっかり整備され、証券市場はとても健全なものに進化しています。上場企業の情報の公開も進んでいるため、安心して投資できる環境が整ってきました。そうです、株式投資は、賢く資産を築くための有力な選択肢の一つとなっているのです。
あなたにぴったりの株を見つけよう! 「トランプ砲」も怖くない?
「では、どんな株を選べばいいの?」そう思いますよね。株にはいくつかのタイプがあって、それぞれ投資の仕方も学び方も違うんです。
たとえば、景気敏感株は、景気の動きで会社の業績が大きく変わる株のこと。多くの会社がこれに当てはまります。会社の決算書を読んで分析したり、景気の動きをしっかり把握したりすることが大切になってきます。
一方、安定成長株は、景気に左右されずに、安定して業績が伸び続けている会社の株です。食品や日用品を扱っている会社が多いので、私たちの身近にたくさんありますよ。業績が分かりやすいので、投資初心者の方にもおすすめです。
最近、「トランプ砲」なんて言われるアメリカの新政策が市場に影響を与えている…なんてニュースを耳にしますが、安定成長企業は、そういった外部からの影響を受けにくい傾向があるんですよ。これならちょっと安心できますよね!
株式投資で、未来を拓こう!
日本には、世界に誇れる素晴らしい企業がたくさんあります。そんな企業は、私たちの生活を豊かにしてくれる製品やサービスを生み出し、社会の基盤を支え、経済を活性化させています。企業の成長は新しい雇用を生み、社会全体をさらに発展させてくれます。
株式投資って、実はとっても身近なものなんです。親しみのある地元企業に注目してみるのもいいでしょう。ここ静岡県にも、世界で活躍する企業や、地域に根差した魅力的な企業がたくさんありますよね。投資を通じて、そういった地域の活性化を支えることもできるんです。
株式投資は、単にお金を増やす手段というだけでなく、社会や地域の発展に貢献することにもつながります。人生100年時代を迎える今、賢く資産運用を進めていくことは、私たちの未来を豊かにする第一歩になるはずです。
さあ、まずは投資について学んで、少額から、気になった1銘柄からでも、株式投資を始めてみませんか? きっと新しい発見がありますよ!
<執筆者紹介>
執筆者:福沢隆雄(若葉マークの株式投資 代表)
大蔵省証券局(現金融庁)で証券会社の監督・検査業務に従事。その後、リーマン・ブラザーズ証券(米国本社、東京支店)、ピクテ・ジャパン、みずほ銀行系資産運用会社などで証券業務と資産運用業務に従事。現在は、SBS学苑・中日文化センターなどで株式投資教育を推進しながらJ-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして活躍中。主な著書に「はじめての株式投資」(出版:きんざい)