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【暴落検証】地獄だったNEXTONE株を「250万円」買い続けてみた結果 → 2年後こうなった

ロケットニュース24

JASRACと双璧の著作権管理団体である「NexTone(ネクストーン)」。同じように見えて、この2つの団体には違いがある。JASRACは一般社団法人だけど、ネクストーンは上場している株式会社なのだ。つまり、ネクストーンは株が買える。

長年ミュージシャンを続けている私(中澤)としては、著作権管理団体の株が買えるのはなかなか興味深い。そこで買ってみた! と、いうのが地獄の始まりでした

1000円台から買い始めていれば……!

・4カ月で半額

まず、最初の100株を購入した時のこと。それは2023年6月29日だった。2月に4900円台だったネクストーンは、6月には2200円台になっていた。そう、この4カ月の間下がり続けたのである。まさしく大暴落だ。

4900円の時から「いつか買いたいなあ」と思っていた私は、半額以下になったネクストーンを試しに買ってみた。当時、SNS上の見解は「底は2000円」というのがなんとなく大勢をしめていて、それを見て私も「さすがに2000円以下にはならないだろ」と踏んでいたのである。

・地獄

だが、今振り返ると、この時の判断は若造すぎて恥ずかしい。完全に株初心者のカモ。なぜならば……

11月には980円台になったのだから。ネクストーンは購入後も4カ月下がり続け、2000円どころか1000円を割ってしまったのである。約1年かけて株価が4分の1になった。地獄すぎるだろ。

とは言え、著作権管理団体で有名なのはJASRACかネクストーンしかない。その業界内の位置取りの重要さを考えると、1000円以下はさすがに安すぎるのではないか。そう考えた私は、2023年11月29日にも995円で100株購入している。そう、何を隠そう4カ月ナンピンし続けていたのである。地獄すぎるだろ

・奇跡

ただ、ここで底をついたのはマジでお釈迦様がたらした蜘蛛の糸のようだった。一瞬見えた光に、SNS上でも「2000円くらいまではスルスル戻るか?」という声も。だが、そんな簡単には上がらない株価。ちょっと上がってまた下がるを繰り返してじわじわしている。

決算が悪くて大きく下がったらまたナンピン。これ何か衝撃ニュースがない限り上がらんかもしれん。もうネクストーンはこういうもんだ捨ておこう。最初の購入から約2年が経ち、もはやネクストーン貯金と化していた5月14日……

キテたーーーー!

株価はストップ高の1942円へ。マジかよ……2年前から積み立てていた私からしたら文字通り夢みたいな事態が起こっている。

・どれくらい買ってたか

どうやら、2025年5月13日に発表された決算が投資家たちに衝撃を与える内容だった様子。批判の声が多かったレコチョク買収だったが、そのレコチョクの先行投資分も吸収して、売上高・営業利益も過去最高を更新しており、上場来初となる年間配当まで発表されている。1株あたりの配当予想は20円とのこと。詳しくはIRの決算資料を見ていただけると幸いだ。

ちなみに、私の現在のネクストーンの持ち株は1500株、取得価格の合計は約250万円。買いすぎてて草。買いの開始タイミングをミスったことは反省になった。1200円以下が長かっただけに、もっとうまく買った人も多いだろう。そんなあなたはコングラチュレーションズ。ネクストーンよ、もう戻ってくるんじゃないぞー。

参考リンク:NexTone IR、かぶたん
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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