思い立ったら行動がおすすめ!「秋の行楽」で幸福度を高める“4つの楽しみ方”
うだるような暑さが去り、ひんやり心地よい空気に誘われて、出かけたくなる秋。皆さんには“今だからこそやりたいこと”はありますか? 実はこの季節、ちょっとした工夫で幸福度をぐんと高めるチャンスでもあるのです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナーの田中よしこさんに、幸福度アップにつながる「秋の行楽の楽しみ方」を4つ教えていただきました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度を高める「秋の行楽の楽しみ方」4選
秋は、一年の中でも比較的過ごしやすい季節。澄んだ空気や色づく木々は、とても癒されますよね。せっかくなら、この季節のエネルギーを味方につけて、幸福度をぐっと高めてみませんか?
今回は、誰でも気軽に取り入れられる、幸福度アップにつながる「秋の行楽の楽しみ方」を4つご紹介します。
1.「小さな冒険」をしてみる
いつもの公園で散歩をするのも心地よいものですが、あえて少し遠出して知らない街を歩いてみると、脳がワクワクするのでおすすめです。脳科学的に、「新しい刺激」は幸福ホルモンであるドーパミンを活性化させると言われています。
道に迷ってGoogleマップとにらめっこする時間も、「冒険」ならではの醍醐味に。誰かと一緒なら、修学旅行気分で少し遠くまで足をのばしてみるのも、楽しい思い出になります。
脳にとって、五感が刺激される経験は宝物です。気候のいい時期だからこそ、ぜひ経験値を増やしてみてください。
2.空を見上げる「月見タイム」を楽しむ
秋は、月がひときわ美しく見える季節です。わざわざイベントに出かけなくても、ベランダや公園で空を見上げるだけで、“非日常”にスイッチできます。
「なんで月を見てるの?」と家族や友人に聞かれたら、ちょっと得意気に「今、幸福度上げてるの」と返してみましょう。
月を眺めていると、自然と心が落ち着いてきませんか? 毎日、形も色も変わる月を見ながら、自然や宇宙の壮大さに触れることで、気持ちもリセットできます。お気に入りの飲み物を片手に、ゆったりとした月見タイムを楽しんでみてください。
3.写真を撮るよりも「今この瞬間」を意識する
行楽地では、ついSNS映えを狙って写真を撮りたくなりますが、ときにはスマホをポケットにしまってみませんか? じっくり紅葉を見上げたり、風の音に耳を澄ましたりすると、五感が研ぎ澄まされていくのを実感できます。
「スマホがないと落ち着かない!」と感じる人ほど、あえて手放してみると、心がすっとリセットされるはず。“今ここ”に意識を向けることで、安心感や穏やかさがじんわりと広がり、豊かな時間になります。帰り道では、「今日はなんだか特別だったな」としみじみ感じられることでしょう。
4.誰かを誘って「喜びや発見をシェア」する
「ひとりで味わう喜び」よりも「誰かと分かち合う喜び」のほうが、何倍も長く続くと言われています。家族や友人を誘って出かければ、笑顔の写真と同じくらいに「心のアルバム」が充実します。誰かと一緒だからこそ生まれるハプニングや笑いを、大切にする時間を持ってみませんか?
ちなみに、筆者が唯一ハマっているのが“モン活”です。この時期になると、誰かを誘って美味しいモンブランを探して遠方に出かけるのが恒例になっています。そのおかげで、秋がますます楽しみな季節になりました。
この秋の行楽で、心に残る時間を過ごそう
秋の行楽は、特別な準備やお金をかけなくても、幸福度を底上げしてくれる“魔法の時間”です。小さな冒険、観月、今この瞬間を感じること、そして誰かとシェアすること。どれも簡単にできることですが、研究でも効果があるとされており、人生の彩りをぐんと豊かにしてくれる方法です。この秋は、「思い立ったら行動!」を合言葉に、あなた自身の“幸せアルバム”を作ってみませんか?
shukana/webライター
[教えてくれた人]
田中よしこ/マインドトレーナー