災害時に備えトイレの組み立てなど確認 し尿処理特化の訓練を実施 四日市市
四日市市は11月14日、能登半島地震の被災地の状況などを教訓に、災害時のトイレのあり方を検討しようと、危機管理統括部、環境部、上下水道局や各地区の市民センターなどの職員を動員し、し尿処理に特化した総合的な実地訓練を四日市市総合体育館(日永東)で行った。
市としては、簡易トイレを組み立てるなどの訓練はこれまでも実施してきた。今年1月に発生した能登半島地震では、し尿処理施設が発生から半年経っても、本格復旧しない地域があるなど、四日市市でも南海トラフを震源とした大規模な地震の発生が危惧されていることから、災害時のトイレのあり方について、まとまった訓練を実施することになった。
市総合体育館は避難所としては約1600人が収容可能だという。訓練では図上訓練のあと、下水道直結型式トイレの組み立てなどを担当職員が実際に行った。訓練会場には、市が備蓄する段ボールトイレやオスメイトトイレなどもあり、通りかかった人が興味を持って見学していた。