前面展望「明大前駅」から「永福町駅」【駅ぶら】06京王電鉄413 井の頭線44
※2023年4月撮影
トップ画像は、前面展望。各駅停車吉祥寺行が「明大前駅」を出発します。
「池ノ上駅」から「明大前駅」までは世田谷区内でした。次の「永福町駅」から杉並区に入ります。
玉川上水の水道橋があります。「久我山駅」の南側には清流の様な玉川上水が流れていて、子供の頃は「ダボハゼ」釣りなどをしていました。玉川上水の下を電車がくぐるというのが昔からちょっと不思議でした。
※2023年4月撮影
上り急行電車とすれ違います。
※2023年4月撮影
「明大前駅」から「永福町駅」は、1.1kmと「井の頭線」では「浜田山駅」「高井戸駅」間の1.2kmに次ぐ長い駅間です。
※2023年4月撮影
ここからは直線が続きます。
※2023年4月撮影
神田川の鉄橋があります。右側車窓に、かつてはオーディオ・メーカー、高級アンプの「SANSUI」の本社が見えたコトを懐かしく思い出しました。
※2023年4月撮影
余談ですが、筆者もオーディオブームの頃に「SANSUI」“AU-9900”という20kgくらいあるデカいアンプを使っていました。スピーカーがYAMAHA NS-690でクラシック、特にオケ再生は最高でした。でも、ジャズやロックには、艶やかで繊細な、いささか上品過ぎる音でした。(笑)
1980年代まで、筆者は北側車窓で「SANSUI」本社を見るのが習慣でした。その有名なオーディオ・メーカーも香港企業の傘下になるなど紆余曲折を経て5年程前に法人格が消滅してしまいました。
などとつい思い出にひたってしまいましたが、電車は快調に「永福町駅」に向かっています。
※2023年4月撮影
永福町駅は急行電車と各駅停車が緩急接続する駅です。先ほどすれ違った急行に続いて上り各駅停車が来ました。
※2023年4月撮影
「永福町駅」の大きな橋上駅舎です。
※2023年4月撮影
筆者が中学生の頃まで「永福町駅」は、島式ホーム1面2線の駅だったとうっすら記憶しています。
各駅停車は、1番線に入って緩急接続の急行吉祥寺行を待ちます。
※2023年4月撮影
筆者が高校生になって「久我山駅」から通学を始めた年の冬に急行の運転が開始されたことも記憶しています。「永福町駅」が緩急接続可能な島式ホーム2面4線になったのもその頃でした。1971年(昭和46年)のことです。
※2023年4月撮影
まだ冷房車両の編成が少なくて、夏、暑い日に冷房車両に乗れると超嬉しかったことを思い出します。
幸い「久我山駅」は急行停車駅だったので冷房編成の割合が高い急行を使えたのでラッキーでした。
今は昔、半世紀以上昔の話です。(笑)
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)