旅行気分を味わいたいので「中央線グリーン車」で退勤してみたら最高だった! あえて各停に乗るのがポイント
もうすぐ5歳になる娘がいる。おかげで毎日とてもハッピーだが、今の生活だと一人でどこかにふらっと旅行に行くなんてのは夢のまた夢だ。日々の仕事も忙しい。そんな時間と余裕はないのである。
そこで今回は、少しでも旅行気分を味わうため中央線グリーン車に乗って退勤してみることに。果たしてただの帰宅は立派な一人旅になり得るのか? それではお先に失礼します!
【画像】「グランスタ東京で働く614人が選んだ自分で買うならコレ!」お弁当部門1位の駅弁買ってみた
・平日だけど旅行に行きたい
当編集部があるのは新宿。私(あひるねこ)は八王子方面に住んでおり、いつもJR中央線で会社に通っている。よく考えたら毎日が小旅行みたいなものである。
ということは、帰り道を “旅っぽく” 演出してやれば、それはもう旅行になるのでは。我ながら悪魔的発想……! 退勤には少し早い気もするが、さっそく帰ることにする。
・出発地は大事
会社を出た私は歩いて新宿駅に……は向かわず、地下鉄で東京駅へ向かった。明らかに遠回りだが、実は非常に大切なプロセスだ。
同じ中央線でも、新宿駅から乗るのと東京駅から乗るのとでは、旅行感がまるで違うのである。東京駅には「これから旅に出るぞ!」というワクワク感が漂っている。旅行者らしき人も多く、空気がすでに非日常だ。
そして東京駅といえば……
そう、駅弁!!
・最重要アイテム
中央線でもグリーン車なら飲食しても無問題。購入したのは、2025年7月発表の「グランスタ東京で働く614人が選んだ自分で買うならコレ! お弁当部門」で見事1位に輝いた『伊達の牛たん本舗 牛たん弁当柚子胡椒味』だ。
お値段なんと……税込2020円! いや高ェェェェェェエエエエ!!
でもせっかくの旅行なので奮発して買ってしまった。ホームに行くと、ちょうどグリーン車両の清掃中。ちなみに始発だと座席の自動回転シーンが見られるぞ。
八王子方面まで行くなら普通は「中央特快」に乗るところだが、今日はあえて「快速」(各停)に乗ろうと思う。なぜならこれは旅だから。
移動が手段ではなく目的なのに、そんなに急いでどうする。同じグリーン料金を払うなら長く楽しめた方が得ではないか。それではいざ乗車!
・出発
相変わらず車内はガラガラだ。この先、隣に誰か乗ってくることはまずないと思われる。これなら遠慮なくお弁当を広げられそうだが……
とその前に、まずはコイツから。
お疲れ私! そして行ってきます!!
仕事終わり&旅の始まりという最高のシチュエーションに、ビールが体中に染み渡る。見慣れた中央線沿いの風景も、グリーン車から眺めるとまた一味違ったものに感じられるから不思議だ。
弁当の中身は厚切りの牛たんが6枚と、付け合わせの牛たんしぐれ煮、しそ巻き、南蛮みそ漬。めちゃめちゃ酒のつまみっぽいメンバーである。
牛たんは焼き立てらしく、まだ少し温かい。プリッとした食感がとにかく最高だ。柚子胡椒の辛味も実に爽やか。6枚なんて言わず、あと18枚くらい欲しい。
新宿を出たあたりでビールが底をついた。飲み終えた缶を、こうして窓際に並べるのも電車旅の醍醐味だ(もちろん最後に捨てるが)。でもまあ……
もう1本ありますけどね。
・備えあれば憂いなし
東京駅から八王子方面まで快速だと1時間くらいかかるので、お酒は最低でも2本は用意しておいた方がいいだろう。阿佐ヶ谷を出て一気に景色が開ける瞬間は、本日のハイライトである。
退勤旅行、素晴らしすぎます!
ただ、国分寺あたりで「さすがに長いな」と思ったことは正直に書いておこう。中央特快だと時間的に少し物足りないが、快速だと旅行気分を腹がハチ切れるほど堪能できるぞ。
・コスパ最高
グリーン券を事前にモバイルSuica等で購入した場合、料金は税込750円(50kmまで)。帰宅としては贅沢だが、旅行と考えれば破格だろう。立川や八王子方面にお住まいの方は、ぜひ一度お試しあれ!
参考リンク:プレスリリース
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.